リニアテクノロジー、2.25MHz同期整流式降圧レギュレーターを販売
リニアテクノロジー、新製品「LTC3543」を販売開始
スペクトル拡散またはPLL動作を使用して最大600mAを供給する
同期整流式降圧DC/DCコンバータ
2007年1月17日-リニアテクノロジーは、2mm×3mm DFNパッケージで最大600mAの出力電流を連続供給できる高効率、2.25MHz同期整流式降圧レギュレータ「LTC3543」の販売を開始しました。LTC3543EDCBは2mm×3mm DFN-6パッケージで供給され、1,000個時の参考単価は246円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3543は2.25MHzの固定周波数モード、スペクトル拡散モードまたは同期PLLモードのいずれでも動作可能なので、複数の低ノイズ動作の選択肢を提供します。電流モード・アーキテクチャを採用し、2.5V~5.5Vの入力電圧で動作するので、1セル・リチウムイオンまたは複数セル・アルカリ/NiCad/NiMHアプリケーションに最適です。0.6Vの低い出力電圧を生成可能で、最新世代の低電圧DSPやマイクロコントローラに電力を供給することができます。また、2.25MHzのスイッチング周波数により、高さ1mm以下の小型で低コストのセラミック・コンデンサやインダクタを使用可能で、ハンドヘルド・アプリケーション向けに実装面積が非常に小さいソリューションを提供します。
LTC3543は、RDS(ON)がわずか0.35Ω(Nチャネル)と0.45Ω(Pチャネル)の内部スイッチを使用して、95%の高い効率を達成します。
また、100%デューティサイクルの低損失動作により、入力電圧と等しい出力電圧が可能で、バッテリ動作時間をさらに延長します。LTC3543は自動的な低リップル(<20mVPK-PK)Burst Mode(R)動作を使用して無負荷時の消費電流をわずか45μAに抑えるので、軽負荷時の効率を最大限に高めることができます。また、ノイズに敏感なアプリケーション向けには、Burst Mode動作の代わりに、より低ノイズのパルススキップ・モード、スペクトル拡散モードまたはPLL(1MHz~3MHzの外部クロックに同期)モードに設定できます。いずれの場合も、シャットダウン時には消費電流を1μA以下に低減するので、バッテリ寿命を最大限に延ばします。この他に、±2%の出力電圧精度、内部ソフトスタート、熱保護機能などを特長としています。
■LTC3543の特長
・出力電流:600mA
・入力電圧範囲:2.5V~5.5V
・2.25MHzの固定周波数動作、スペクトル拡散または同期PLL(1MHz~3MHz)
・高効率:最大95%
・低リップル(<20mVPK-PK)Burst Mode、極めて低い消費電流を実現:IQ=45μA
・低損失動作:100%デューティサイクル
・熱保護機能
・セラミック・コンデンサで安定
・シャットダウン・モードの消費電流:<1μA
・出力電圧精度:±2%
・電流モード動作により、優れた入力および負荷過渡応答を実現
・高さの低い(0.75mm)2mm×3mmの6ピンDFNパッケージ
(注)RDS(ON)のDS(ON)は下付
20mVPK-PKのPK-PKは下付
◆お問合せ先
リニアテクノロジー(株) TEL 03-5226-7291(代表)
http://www.linear-tech.co.jp