旭硝子、ロシアにフロートガラス製造窯増設で約210億円を投資
ロシアに世界最大のフロートガラス製造窯を増設
旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、ロシアにおいて、フロートガラス製造窯を増設することを決定しました。ロシアにおける需要の拡大に対応するため、約135百万ユーロ(約210億円)を投資し、世界最大の製造窯(生産能力:1000トン/日)を設置します。今回増設する製造窯は、当社グループのロシアにおける4基目の窯であり、本年第2四半期に着工し、2009年初めに量産開始の予定です。
ロシアにおいては、子会社であるグラバーベル社(本社:ベルギー)が1997年に現地のボーグラス社を買収し事業活動を行っており、2002年にはグラバーベル・クリン社を新設、2005年から量産を開始し、高品質フロートガラス市場を牽引しています。今回の投資は、高品質フロートガラスの需要が拡大するロシア市場でNo.1の地位を確固たるものにするだけでなく、ミラーや高断熱Low-Eガラスなど高付加価値品へのニーズの拡大にも対応するものです。
また、既にフロートガラス製造窯1基を有する、グラバーベル・クリン社に増設することで、現状の生産体制やノウハウ・人材を活用するとともに、新窯建設のスピードアップやコストダウンを図ることができます。
当社では、今後も新興市場における積極的な事業展開を図るとともに、グローバル・ベンチマーキングによるより高い品質・サービスを提供していきます。
以上
<ご参考>
■グラバーベル社概要
1.社名 グラバーベル株式会社
2.本社所在地 ベルギー、ブラッセル
3.工場所在地 ベルギー、オランダ、チェコ、フランス、スペイン、イタリア、ポーランド、スロバキア、ロシア
4.代表者 ジャンフランソワーズ・エリス
5.資本金 199百万ユーロ(約270億円)
6.株主 旭硝子100%
7.営業品目 建築用板ガラス及びその他産業用加工ガラス
8.設立 1961年(旭硝子資本参加1981年)
9.従業員数 約10,700人(2006年12月末)