アークレイ、混合ハーブエキスのアンチエイジングへの有用性をヒトで確認
日本薬学会にて発表
混合ハーブエキスの抗糖化作用
アンチエイジングへの有用性をヒトで確認
アークレイ株式会社は、4種類の混合ハーブエキス(カモミール、ドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウ葉)が糖尿病患者の血中最終糖化生成物(AGEs)を低下させるとともに、皮膚弾力を増加させたことから、アンチエイジングの観点より有用であることを確認いたしました。
その研究成果を日本薬学会第127年会(富山)(3月28日~30日開催)にて発表します。
<研究の概要>
アークレイは、国内大手の臨床検査機器と体外診断薬のメーカーで、糖尿病患者が使用する血糖自己測定機では国内シェア60%を占めています。健康科学という独自の事業領域を設定し、2006年6月には機能性素材事業への参入を果たしています。
当社は、これまで糖尿病合併症あるいは老化の因子の一つとしてメイラード反応1)をとらえ、メイラード反応阻害作用(抗糖化)を有する天然物のスクリーニングを行い、4種類の混合ハーブエキス(カモミール、ドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウ葉)に活性があることを見出しました。
このたび、糖尿病患者に対する混合ハーブエキスの摂取試験を、鈴鹿医療科学大学、名古屋文理大学、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター、岡山理科大学との共同研究にて実施いたしました。
その結果、血中の最終糖化生成物(AGEs)2)を低下させ、抗糖化作用を確認いたしました。また、尿中イソプラスタン3)の有意な減少が認められ、抗酸化作用を有することについても確認しました。さらに、血清DHEA-s4)の増加傾向および皮膚弾力を増加させたことから、混合ハーブエキスがアンチエイジングの観点からも有用であることを見出しました。
この研究成果につきまして、日本薬学会5)第127年会(富山)にて3題ポスター発表いたします。
・日時:2007年3月28日(水) 9:30~12:30
・場所:富山総合体育館 2F 第2アリーナ
・演題:(1)タンパク質糖化反応阻害物質の探索と作用機構
http://nenkai.pharm.or.jp/127/pc/ipdfview.asp?i=1584
(2)混合ハーブエキスのメイラード反応阻害作用
http://nenkai.pharm.or.jp/127/pc/ipdfview.asp?i=1388
(3)アンチエイジングの観点からみた混合ハーブエキスのヒトへの作用
http://nenkai.pharm.or.jp/127/pc/ipdfview.asp?i=1389
・演者:岡山理科大学 理学部、鈴鹿医療科学大学 医用工学部、名古屋文理大学 健康生活学部
同志社大学 アンチエイジングリサーチセンター、アークレイ株式会社 からだサポート研究所
<研究の内容> <語句説明> ※別紙資料参照
<研究の背景>
アークレイは、厳しい食事制限下にある生活習慣病患者や健康を意識する方々に様々な商品を提案し、物質面と精神面の両方をケアすることでQOL(Quality Of Life=生活の質)の維持・向上に貢献する活動を進めております。また、2006年6月には機能性素材ビジネスへの参入を果たし、本事業を通じて、自社技術にとらわれず、幅広く社会に貢献する活動を進めております。
アンチエイジングは「抗加齢」とも呼ばれ、近年注目されている新しい分野であり、健康長寿を目指す研究が医学、薬学、栄養学など様々な方面で進んでおります。また、アンチエイジング医学と呼ばれる「それぞれの年齢において最もイキイキとした健康」を目的とした学問も急速に発展をとげております。
このような背景において、当社はこれまで糖尿病合併症あるいは老化の因子の一つとしてメイラード反応をとらえ、メイラード反応阻害効果を有する天然物のスクリーニングを行い、4種類のハーブ混合物に活性があることを見出し、昨年度の第53回日本生薬学会ではカモミール中のカマメロサイドがその活性物質のひとつであることを突き止めました。
このたび、この混合ハーブエキスのヒトでの有用性を検討すべく、鈴鹿医療科学大学、名古屋文理大学、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター、岡山理科大学との共同研究にて糖尿病患者に対して摂取試験を実施いたしました。
なお、本混合ハーブエキスは商品名『AGハーブMIX』として、サンプル供給を開始しております。
<今後の展望>
今回は糖尿病患者を対象としたヒト試験について発表いたしますが、今後、この混合ハーブエキスについて、対象者を増加した摂取試験を行い、さらに有用性について研究していく予定です。
<会社概要>
■アークレイ株式会社
商 号 :アークレイ株式会社
代表取締役社長:土井 茂
所在地 :京都市中京区烏丸四条上る笋町689番地京都御幸ビル10F
電 話 :050-5527-9301(代表)
創 立 :1960年6月10日
設 立 :1963年9月26日
資本金 :793百万円
従業員数 :223名(グループ企業全体 1089名)
事業内容 :医用分析測定装置および体外診断用医薬品の研究開発、製造、販売、輸出、健康サポート商品の販売
営業拠点 :札幌、盛岡、仙台、新潟、さいたま、東京、千葉、横浜、静岡、松本、名古屋、金沢、京都、大阪、岡山、広島、高松、松山、北九州、福岡、熊本、鹿児島、沖縄
以 上