凸版印刷、金融機関向けに広告媒体の認知度向上へ「クリエイティブ評価サービス」を提供
金融機関向けにパンフレット・チラシの「クリエイティブ評価サービス」を開始
~広告媒体の表現・デザインを評価し、
わかりやすく、効果的な宣伝媒体へ改善~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、金融機関向けに、金融商品を紹介しているパンフレットやチラシをはじめとした広告媒体の認知度・理解度を向上させるための「クリエイティブ評価サービス」を2007年4月より開始します。
<背景>
昨今、生活者の金融商品に関しての誤認が原因で起きるトラブルが増加しています。
こうした状況を受け、金融庁は金融機関に対して、わかりやすく且つ正確な広告表現への改訂を指導しています。
各金融機関はわかりやすく、正しく商品説明ができる顧客満足度の高い広告物作成に着手し始めていますが、そもそも金融用語自体が専門的で難しく、また文章を平易にしすぎることで、法律で定められた文章としては不十分になってしまうこともあります。
2007年12月には、保険商品の銀行窓口販売の完全撤廃が予定されており、新規パンフレット等の作成が増えるため、各社は急ぎの対応を迫られており、生活者にとってわかりやすく、かつデザイン性や訴求力の高いツールを作りたいとの要望が高まってきています。
また、これまで凸版印刷が受託してきた、金融機関各社の顧客満足度(CS)調査では、投資商品の経験者であっても、必ずしも商品理解度が高くないことがわかっており、各金融機関のニーズは高いと考えています。
<本サービスの概要・特長>
凸版印刷ではこれまで、書き漏れ・書き間違い頻度の高い、クレジットカードの申込書の改善提案や利用者の印象のよいパンフレットづくりなど「表現」「要素」「読み進める目の動き」によって媒体の有効性・効果を計る調査に取り組んできました。
今回は、それらの実績やノウハウを踏まえ、金融機関が発行する広告媒体がどの程度、「わかりやすく」「正確に」作成されているかという点を簡単に分析できる『汎用チェックリスト』を作成しました。
リストの作成には、金融商品ごとにターゲットを「購入者」「検討者」「未購入者」に分類して、定性・定量調査を重ねました。
本サービスでは、さらに『汎用チェックリスト』での分析結果を踏まえ、商品ごとにカスタマイズした評価を行い、デザイン面・コピー面の両方から、「わかりやすさ」「読みやすさ」「正確さ」を備え、かつ効果的な広告媒体・ツールを提案していきます。
また、これまでのCS調査によって、女性の方が広告媒体への改善ニーズが高い結果が出ていることを踏まえ、女性の視点からの内容評価も実施していきます。
<金融機関にとってもメリット>
・簡易に自社のパンフレット・チラシ等の評価ができる。
・これまで以上に「わかりやすく」「正確な」パンフレット・チラシ等が作成できる
・自社で個別に分析・評価をする場合と比較し、経費・負担が削減できる
・広告媒体・ツールによる顧客満足度の向上実現
<本サービスの提供価格>
「評価リスト」を元にした改善提案 30万円~(予定)
<目標提供社数>
07年度 20社
<今後の展開>
凸版印刷では、まず金融商品の中でも内容が難しく、広告媒体作成時の課題が多いとされている「住宅ローン」を対象にサービスを開始し、次いで「保険商品」を対象にしていく予定です。
今後は、本サービスをこれまで実施してきたCS調査プログラムに組み込み、独自のサービスメニューとして、顧客企業のCS活動を強力にサポートしていきます。
以上