日本エコロジア、ビニールハウス内の野菜などに液肥・殺虫剤を散布する煙霧器を発売
ビニールハウス用超省力型煙霧器を本格発売
液肥・殺虫剤などを霧状で均一散布
10万円を切る低価格で小型軽量、全国の農業資・機材店を代理店として募集
環境ベンチャー企業の日本エコロジア株式会社(東京都渋谷区、社長・西嶋康祐)はビニールハウスで栽培する野菜、果物、花卉などに液肥、殺虫剤などを散布する煙霧器「UFO-9」を本格的に発売する代理店を募集していきます。
日本エコロジアは、インドセンダンと呼ばれる樹木「ニーム」の実から採取した油をはじめとする天然植物成分100%の農業用土壌改良剤「バイロハスアグリ」を開発・販売していますが、ユーザーである農業従事者から「散布するのが重労働」という声を聞き、この超省力型蒸散器を製品化したものです。「UFO-9」は2006年3月に実用新案を取得し、これまでにイチゴ、トマト、花卉などを栽培する農家に400台ほど納入しています。
2007年3月から農業資材・機材の販売店を全国的に代理店として募集し、初年度5000台の販売を見込んでいます。併せて、希望者には「UFO-9」の散布に適する「バイロハスアグリ」も販売する計画です。
従来、ハウス内での液肥・殺虫剤などの散布は、背中にタンクを背負い、動力噴霧器か、天井に専用パイプを敷設した細霧システムなどで散布するしか方法がありませんでした。しかし、タンクを背負うのは重労働であり、専用のパイプを敷設するのは高コストという問題を抱えていました。「UFO-9」(実用新案、登録第3121972号)は、この問題の解決を目指した製品です。
「UFO-9」は、その名の通りに本体がUFOのような円盤状で、直径は27センチ、最高部が7・5センチと小型。中央部に複数のLED(発光ダイオード)ランプを付け、それを取り囲むように9個の超音波素子(振動子)が並んだ構造です。
液肥や殺虫剤などを希釈した液剤を入れた大型のバケツ(45リットル以上)に、この本体を入れて電源と接続するだけで、超音波素子が作動し、液剤を3ミクロンの霧(粒子)にして蒸散させます。これは、家庭などで使用されている加湿器と同じ原理ですが、「UFO-9」はプラスチック製の本体内に発泡スチロールを組み込んでいて、常に液剤に浮きながら、液剤を微細な粒子にします。
【関連資料1 参照】
この蒸散した霧状の粒子を大型の送風機(扇風機)でハウス内全体に均一に散布する仕組みです。これにより、動力噴霧器や天井の専用パイプによる散布では液剤が届きにくい葉の裏、茎の根元にも、液剤が行き渡ります。また、ハウス内全体に霧がかかったようになりますので、動力噴霧器などで液剤散布している間、ハウスの天井部分に逃げている虫も対処できます。同時にLEDランプが赤、青、黄色などに変化しながら光るようにプログラミングされていますので、色に反応する虫を引き寄せ、害虫の駆除効果を高めます。
こうした使い易さ、効率性の高さに加えて、「UFO-9」は
(1)価格が9万4500円(消費税込み)と低価格
(2)本体の重さが約2.2キロと軽量(ほかに変圧器が4.9キロ)
(3)一台で、面積一反(300坪=約1000平方メートル)のビニールハウスの場合、6~8時間で全体に散布できる
(4)超音波素子の寿命は5000時間と長く、交換も簡単などの特長を備えています。
【関連資料2 参照】
【会社概要】
■会社名:日本エコロジア株式会社
■所在地:東京都渋谷区恵比須西1-16-16
エースビル4F
TEL:03-3780-4070
FAX:03-3780-4087
■設 立:2003 年11 月
■代表取締役:西嶋康祐
■資本金:7,000 万円
■社員数:12 人
■事業内容:環境配慮製品の開発、製造、販売
以上