エーザイと旭化成ファーマ、血管拡張剤「エリル」の韓国におけるライセンス契約を締結
旭化成ファーマとエーザイ
血管拡張剤「エリル(R)」の韓国におけるライセンス契約を締結
旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大江啓)とエーザイ株式会社(本社:東京都文京区、社長:内藤晴夫)の韓国医薬品販売子会社エーザイ・コリア・インク(本社:ソウル、社長:チョウ・ビョン・シック)は、本年3月23日、旭化成ファーマの血管拡張剤「エリル(R)」(注射剤、一般名:塩酸ファスジル水和物)に関して、韓国におけるライセンス契約を締結しました。
今回の契約締結により、エーザイ・コリア・インクは、旭化成ファーマより韓国における「エリル(R)」に関する開発、販売の権利を取得することになります。今後、エーザイ・コリア・インクは韓国において「エリル(R)」の新薬承認申請に向けて開発を進めます。
「エリル(R)」はRho-kinase阻害作用という従来の治療剤にはない新しい作用機序を有しており、血管平滑筋の収縮抑制および好中球の活性化を抑制することで、くも膜下出血術後の脳血管攣縮、およびこれに伴う脳虚血症状に付随して起こる機能障害を効果的に改善します。
エーザイ・コリア・インクは、韓国においてグローバル製品であるアルツハイマー型痴呆(認知症)治療剤「アリセプト(R)」をはじめとし、ニューロロジー領域で積極的な事業展開を進めています。このたび、製品ラインアップに「エリル(R)」を加えることで、より多くの患者様価値の創出を進めてまいります。
旭化成ファーマは、中枢神経領域に強いエーザイ・コリア・インクと提携することにより、韓国において「エリル(R)」の迅速で確実な普及を期待しています。
今回の提携により、旭化成ファーマとエーザイは、中国市場に続き、韓国市場においても血管拡張剤「エリル(R)」の承認取得をはかり、両社の重点領域におけるプレゼンス向上と、患者様への貢献を果たしてまいります。
以上