日立、関西電力に無線LAN位置検知システム「日立 AirLocation II」を納入
日立の無線LAN位置検知システム「日立 AirLocation II」を活用して
関西電力株式会社が位置検知システムの実証実験を開始
株式会社日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)は、このたび、関西電力株式会社 (取締役社長:森詳介/以下、関西電力)で開発中の作業員安全管理システム「位置検知システム」のハードウェアとして、無線LAN位置検知システム「日立 AirLocation II」(*)を納入し、水力発電所内における定期点検時の作業員安全管理の実証実験を受託しました。
近年、歩行者や自動車などの移動体の位置情報を収集し、業務管理に活用したいというニーズが高まり、工場や倉庫、空港、病院、建築など、各業種向けの位置情報ソリューションが広く普及しつつあります。特に工場や大規模プラントなどの作業現場では、安全性向上のため、危険区域への入退管理や万一の際の迅速な救助支援などを目的とした、位置検知システムへのニーズが高まっています。
こうした中で今回、日立は関西電力に無線LAN位置検知システム「日立 AirLocation II」を納入し、水力発電所内における定期点検時の作業員安全管理の実証実験を受託しました。「日立 AirLocation II」は、無線LAN端末の位置を1秒間に200回以上の短い周期で正確に特定できる処理性能と、基地局間のLAN配線が不要で設置が容易である点などを高く評価され、期間限定で多くの現場作業員が入構する現場に適した位置検知システムとして採用されたものです。
今回の実証実験では、現場作業員が薄型無線LANタグ「AirLocation II Tag」を携行し、タグから発信された位置情報を関西電力で開発したアプリケーション「位置検知システム」画面の地図上に表示させるシステムを構築しました。
今後は、今回の実証実験により蓄積されたデータを活用して「位置検知システム」の機能改善を行い、実用化を目指します。
* 無線LANインフラを活用し、比較的安価な構成でICタグなどの無線LAN端末を平均1~3mの高精度で位置検知できるシステム。ICタグなどの無線情報端末の位置を1秒間に200回以上の短い周期で正確に特定可能なため、端末の移動経路の履歴も把握することができる。
■ 関連情報
「日立 AirLocation II」に関するホームページ
http://www.hitachi.co.jp/wirelessinfo/airlocation/
■ お問い合わせ先
株式会社日立製作所 ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-4376(代表)
以上