NEC、サンデーサンが展開するレストランチェーン334店舗の店舗システムを刷新
サンデーサンが展開するレストランチェーン334店舗の店舗システムを刷新
NECはこのたび、株式会社サンデーサン(本社:山口県周南市、代表取締役社長:石原 直樹、以下 サンデーサン)が展開する「サンデーサン」、「ジョリーパスタ」、「フラカッソ」、「ジョリーピアット」等のレストランチェーン全国334店舗に、POSレジ(注1、以下 POS)/ストアコンピュータ(注2)を中核とする新店舗システムを構築いたしました。あわせて、IP電話の導入もいたしました。
新システムは、店舗に設置したPOSレジ(TWINPOS 3500)、ストアコンピュータ(Mate MY28V/L-H)、本部サイドのWebサーバ(Express5800シリーズ 各種ドキュメントや承認手続きも管理)等から構成されており、全国334店舗の人事・発注・在庫・売上の管理業務効率化の実現に加え、ブロードバンドを活用し店舗・本部間での情報共有を推進することで顧客ニーズに応じたメニューや各種キャンペーンの迅速な展開を可能とし、チェーン全体での販売拡大を実現するものであります。
サンデーサンでは、昨年8月に新システムの本格稼動を開始し、店舗の「メニュー改革」「サービス改革」を加速させ、すでに2回の全店メニュー改定を行っております。新規にオープンする店舗にも順次システム展開を行っており、本部・店舗間の連絡文書の90%電子化、通信費の90%削減等の実績も上げております。
サンデーサンにおいて構築した店舗システムは、店舗での各種業務の効率化やお客様へのサービス向上、ブロードバンドネットワークを介した本部・店舗間、店舗間相互の情報共有を実現し、導入コスト・構築期間等の点においても、チェーン店舗数が300~700店規模の大手外食産業の競争力強化実現に最適なシステムとなっております。NECはこのたびのシステム構築ノウハウを生かし、今後、外食産業向けソリューション事業を強化してまいります。
新システムの概要と特長は以下の通りであります。
1.販売拡大に向けた各機能の実現
(1)店舗売上管理の迅速化
店舗のシステムと本部の売上管理サーバを連携させることで、タイムリーに売上情報を店舗、本部で管理することが可能となっている。また、店舗・本部間のみならず、他店舗でも売上げ情報を把握・共有できることから、販売状況に応じたメニュー展開や各種キャンペーンの迅速な実施が可能となっている。
(2)お客様へのサービス向上
個々のお客様の詳細な情報管理を可能とする個客管理機能を導入。属性、売上実績データを関連付けることでニーズ分析を通じた効果的なメニュー開発を行なうとともに、客層別の販促活動の分析等が可能となっている。
また、個別会計機能を強化することで、テーブル単位でなく、お客様一人一人の会計を効率的に行なうことができ、会計時の待ち時間を大幅に短縮することが可能となっている。
(3)QUICPayの導入
電子マネーQUICPay(注3)をいち早く全店導入し、決済手段の多様化を推進。導入にあたっては、POSにNEC QUICPay連動アプリケーションを搭載することで、レジオペレーターの操作性を大きく変えることなく電子マネー対応POSへのリプレイスを実現。
2.店舗の管理業務効率化
(1)メニュー変更作業の効率化
本部で作成したメニューマスタを自動で店舗へ配信することで、メニュー変更に関わる作業を効率化している。メニューパターンも多数適用できるため、各店舗の客層・地域特性に応じたメニュー提供を可能にしている。
(2)雇用契約情報の一元管理化による人事管理業務の効率化
外食産業における先駆的な取り組みとして、パートタイマー等の雇用契約情報を電子化し(連絡文書の90%を電子化)、本部での一元管理を実現している。従来は、各店舗で手書きで雇用契約書を記入し、契約書を本部に郵送、本部にて再度、契約データの入力を行い、契約書を保管していた。新システムにより、店舗においてスキャナーで読み込んだ雇用契約書データを本部に送信し、データベース化が可能になるため人事管理業務を大幅に効率化している。
(3)ハンディターミナルを活用した棚卸し・発注管理業務の効率化
店舗にバーコード読み取り機能を備えたハンディターミナルを導入することで、食材等の棚卸し管理を自動化するとともに、在庫に対応した発注業務の効率化を可能としている。
3.運用コストの大幅な削減
店舗システムの刷新と同時にIP電話を導入し、店舗・本部間通話、店舗相互間通話など、通信費を約90%削減。IP電話の導入にあたってはNECも協力し、全店舗においてスムーズな切り替えを実現。
消費者ニーズが多様化する中、外食産業においては競争が激化し、個々のお客様のニーズに合致した魅力あるサービス・メニューを提供することが求められています。サンデーサンにおいても、「個性溢れるレストランチェーンの創造」に向けて全社改革を推進しており、このたびの店舗システムは、店舗・本部間での情報共有・管理業務の効率化を推進し、顧客満足度の向上、販売拡大、運用コストの削減をトータルに実現するものであります。
NECは、大手外食業をはじめ、GMS(注4)・コンビニエンス・専門店など、店舗・本部システムにおいて数多くの導入実績を誇っており、POSシステムにおいては34%のトップシェア(注5)を獲得しております。今後は、これら大手流通業におけるSIノウハウを活かし、平成20年度までに外食業店舗システムにおいて年間売上高60億円を目指し、更なる展開を進めてまいります。
システム構成図
http://www.nec.co.jp/press/ja/0703/2601-01.html
以上
(注1)店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として用いる機能を備えたレジ
(注2)店舗に設置されたコンピュータで、主に勤怠や売上、発注、在庫の管理を行う。
(注3)株式会社ジェーシービー(JCB Co.,Ltd.)が提供する後払い式電子マネー
(注4)GMS(General Merchandise Store): 総合小売業。大規模スーパー。
(注5)平成17年度DSS研究所調べ
本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本システムに関するお客様からの問い合わせ先
NEC 流通ソリューション事業部 第四営業部
電話:(03)3798-6274