三菱商事、ブラジルのエタノール製造会社へ出資し発酵エタノールの30年契約を締結
ブラジルでのエタノール製造会社への出資及び
発酵エタノールの30年契約締結について
三菱商事は、サン・マルチーニョ社(SAO MARTINHO S.A.、本社:ブラジル国サンパウロ州、以下SMSA社) がブラジル国ゴイアス州キリノポリス市に新設する、サトウキビ栽培とサトウキビからのエタノール製造を行うウジナ・ボア・ビスタ社(USINA BOA VISTA S.A.、本社:ブラジル国サンパウロ州、以下UBV社)に10%の出資を行うことで、3月26日に合意致しました。併せて、発酵エタノール(酒類用、食品用、化学品用)に関する30年の長期購入契約についてもUBV社と締結致しました。
日本での発酵エタノールの7割の用途は、人の口に入るもので、食の安全と安心への関心が高まっています。当社は、輸入に依存している発酵エタノールを、長期的に、品質と農場までのトレイサビリティを確保しながら調達することを目的に、SMSA社が第三工場として新設するUBV社に資本参加し長期契約を結びました。UBV社との提携により、当社は農場迄のトレイサビリティを確保したエタノールを長期的に需要家に供給していくことが出来るようになります。
SMSA社は1935年に創業し、現在、ブラジル国サンパウロ州に二つのエタノール・砂糖工場を保有しています。今年2月にはブラジルのエタノール・砂糖企業として2番目の上場を果たした優良企業です。主工場であるサン・マルチーニョ工場は、サトウキビからでは世界最大規模のエタノール・砂糖工場であり、2004年9月には小泉首相(当時)も訪問されたブラジルの誇る工場です。当社とSMSA社は調味料原料に使われているリボ核酸(RNA)で長年の取引関係にあります。
UBV社は、SMSA社の三番目の工場で、2008年稼動開始予定です。2010年に完了する第一フェーズでは、サトウキビ処理能力3百万トン、エタノール生産能力 286千キロリットルとする計画で、その後更に拡張する可能性があります。
当社はUBV社のエタノール生産量の30%を日本及び国際市場で販売していく計画です。
(※参考資料あり)