小糸製作所、白色LED採用のヘッドランプを開発し「レクサスLS600h」に搭載
世界初LEDヘッドランプの開発、実用化
-トヨタ自動車「レクサスLS600h」に搭載-
株式会社小糸製作所(本社:東京都港区、社長:大嶽隆司)は、白色LEDを採用した世界初となるLEDヘッドランプを開発、実用化に成功し、この度、トヨタ自動車株式会社の「レクサスLS600h」に搭載されることとなりましたので、お知らせ致します。
LEDは、小型で低消費電力の光源として、さまざまな表示機器に使用されており、自動車用ランプとしては、赤色LEDがリアコンビネーションランプ、白色LEDがライセンスプレートランプなどへ既に採用されています。
しかし、ヘッドランプの光源に使用するためには、大きな光量と高い輝度が必要であり、従来の白色LEDでは実用化が困難とされていました。
当社は、白色LEDを光源としたヘッドランプの早期実用化に向け、日亜化学工業株式会社との長年に亘る共同開発により、世界最高レベルの高出力白色LEDを開発。
加えて、LEDから放出される光を最も効率的に利用できる光学制御システムを開発し、両社の技術を融合させた世界トップクラスの明るさを実現するLEDヘッドランプの量産化に成功致しました。
レクサスLS600h搭載のLEDヘッドランプは、従来のヘッドランプとは異なり、3連小型プロジェクタと小型反射鏡から得られる光を合成して配光パターンを作り出し、ドライバーの視認性向上を図るとともに、これまでにない斬新で美しいランプデザインとしています。
当社のLEDヘッドランプは、LEDの温度上昇による性能低下を抑えるため、高耐熱性LEDと独自の冷却構造を採用しています。
点灯速度が速く瞬時に視界を確保でき、長寿命で光量低下、及び色度変化がほとんどないという優れた性能を有しています。
自動車の燃費向上、CO2排出量削減など環境保全への対応が益々重要となる中、白色LEDは省電力の可能性が高く、ハロゲン、HIDに続く次世代の光源として期待されています。
当社のLEDヘッドランプは、インテリジェントAFS、水銀フリーディスチャージヘッドランプに続く、世界初の実用化であります。
当社は今後とも、最先端の技術開発を追求し、お客様第一の製品開発に努め、クルマ社会の安全性・快適性の向上に貢献して参ります。
以 上