理化学研究所、次世代スーパーコンピューター施設の立地地点を神戸に決定
次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点を神戸に決定
独立行政法人理化学研究所(理事長:野依良治、以下「理研」という)は、次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点を客観的・科学的な観点から検討するため、次世代スーパーコンピュータ開発戦略委員会(委員長:坂田 東一 理事)に外部有識者から成る「立地検討部会」(部会長:黒川 清 内閣特別顧問)を設置し、昨年7月から15の候補地について評価を実施してきました。
今般、立地検討部会がとりまとめた「次世代スーパーコンピュータ施設立地評価報告書(3月23日)」を踏まえ、神戸又は仙台のいずれかを立地地点とすることとして総合的に評価、検討を行いました。その結果、本日、神戸(ポートアイランド第2期内。)を次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点とすることを決定しました。
神戸は、立地検討部会による客観的・科学的な評価の結果である評価点、施設の整備費・運用費のコスト評価結果、本プロジェクトの達成目標の一つである研究教育拠点(COE)の形成に資する研究支援等を総合的に勘案すると、最も優れた候補地であると判断しました。
理研は、これまでSPring-8、発生・再生科学総合研究センター及び分子イメージング研究拠点の整備・運営等にあたって、兵庫県、神戸市並びに地元の大学及び産業界等との間に密接な協力を積み重ねてきた実績があります。これらの協力・信頼関係は、次世代スーパーコンピュータ施設の整備、運用及び全国の研究者等への共用並びに計算科学技術の研究教育拠点(COE)形成という本プロジェクトの目的・目標を達成するためにも十分に活かされるものと期待しております。
なお、仙台は今回立地地点とはしませんでしたが、立地検討部会の中間とりまとめにおいて選定された5つの有力候補地の中で唯一、大学キャンパス内への立地であり、東北大学との連携・協力によって、次世代スーパーコンピュータを中核とする研究教育拠点における研究及び人材育成の両面での活動の充実が期待できるなどの利点があります。したがって、仙台も次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点としての優れた特長を有しており、プロジェクトの目的と目標を達成することが十分に可能な地点と考えられます。このため、理研としては、本プロジェクトの推進にあたり、東北大学など地元関係者との間で具体的協力の可能性について検討を進めたいと考えています。
次世代スーパーコンピュータ施設は、文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトの一環として、理研が中心となって、世界最高性能の達成を目指して開発を進めている計算機を中心とする共用施設です。「大型先端研究施設の共用の促進に関する法律(平成18年7月施行)」に基づき、理研が整備、運用をすることとなっています。
◆別紙
・立地地点概要
◆参考資料
1.プロジェクト概要
2.プロジェクトスケジュール図
3.プロジェクト実施体制図
4.共用法説明資料
(※ 関連資料を参照してください。)