米TI、携帯電話と統合した超小型DLPプロジェクターの試作品を公開
テキサス・インスツルメンツ、DLP(R) プロジェクタをさらに小型化へ
~DLPピコ・プロジェクション・テクノロジーにより未来のモバイル・プロジェクションを実現~
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、フロリダ州オーランドで開催されている携帯電話関連の展示会「CTIA Wireless 2007」にて、手に収まるほど超小型で、携帯電話とプロジェクタを統合したDLP(R)プロジェクタの試作品を限定公開します。モバイル・プロジェクションをリードするTIのDLPテクノロジーにより、エンド・ユーザは携帯電話やデジタルカメラ、携帯型音楽プレイヤーなどに搭載された小さな画面だけでなく、投影することが可能になります。
超小型のDLP ピコ・プロジェクタは単独で、あるいは各種ポータブル機器に搭載されることにより、コンシューマやビジネスパーソンは、動画やグラフィック・コンテンツを共有し、幅広く活用することができます。
今回限定公開された超小型DLPプロジェクタの試作品は、TIが2006年に投入したDLPポケット・プロジェクタの技術をさらに進化させたものです。DLPポケット・プロジェクタは、三菱電機、サムスン、東芝などの各社から販売されています。調査会社のパシフィック・メディア・アソシエイツ(PMA)は、ポケット・プロジェクタ分野は、2010年までに100万台に伸びると予想しています。TIは2007年1月に、携帯電話上のコンテンツをポケット・プロジェクタによって投影する画期的なデモを披露していますが、このピコ・プロジェクタ技術により、メーカとエンド・ユーザが情報、コンテンツの視聴および共有の選択肢を増えます。
TIのDLP事業部、フロント・プロジェクション製品担当ワールドワイド・ストラテジック・マーケティング/ビジネスディベロップメント・マネージャのフランク・モイジオは、以下のように述べています。「TIは引き続き、顧客メーカ各社が革新的な最終製品の開発に活かせるような斬新なDLPテクノロジーの可能性を提案していきたいと思います。今後数年間のうちに、プロジェクション技術と携帯電話などのモバイル端末との融合が大きく加速していくと予想しています」
また、携帯電話端末メーカ各社は、TIのOMAP(TM)プロセッサ・テクノロジーによる映像およびグラフィック・コンテンツの処理に加えて、DLPピコ・プロジェクション・テクノロジーによる斬新かつ高性能な投影オプションを利用できます。OMAPワイヤレス・アプリケーション・プラットフォームが、携帯電話端末上のメディア・コンテンツの処理過程に変革をもたらしてきたように、DLPピコ・プロジェクション・テクノロジーは、携帯端末をより有効な視聴覚機器として、また娯楽機器として進化させます
主なDLPプロジェクタのメリットとして、以下の点が挙げられます。
●画素間が非常に狭く、なめらかな映像
●速い動画でも鮮明で明るくシャープな再生
●BrilliantColor(TM)テクノロジーによる、いきいきとした色彩表現
●実績のある信頼性-埃や塵の影響を受けず、色ムラや変色が少ない安定した画質。
◆DLP(R) テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタル・シネマ用映写機(DLP Cinema)などに採用されています。現在世界75社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、デジタル・シネマ上映における実績をベースに開発された、唯一のHDTV向け技術です。またデジタル・シネマ上映の業界標準であるDLP Cinema 映写機は、全世界の映画館で3,300スクリーンに採用されています。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムは累積出荷台数1,000万台を記録しました。
*DLPはテキサス・インスツルメンツの登録商標、OMAP、BrilliantColorは商標です。
【 テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて 】
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、教育関連テクノロジーを展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。
TIに関する情報はインターネットでも発信しています。(http://www.tij.co.jp)
【 読者向けお問い合わせ先 】
URL:http://www.dlp.com/jp
以 上