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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'04.03.Tue

ローム、自動車用高信頼性LDOレギュレーターICを開発

超低消費電流と高耐圧を両立!
ロームが自動車用高信頼性LDOレギュレータICを開発


 半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)は、電子化が急速に進む車のボディ回りに配置されるECU(Electronic Control Unit)のマイコンやメモリ用に超低消費電流と高耐圧50Vを両立した高信頼性LDOレギュレータIC『BD3574HFP』(5V/500mA出力)を開発しました。すでにロームは自動車用に低消費電流を実現したLDOレギュレータとして『BD393X』、『BD394X』シリーズを商品化しておりましたが、今回開発した『BD3574HFP』は、耐圧などでさらに信頼性を高めた製品です。2007年4月からサンプル出荷(サンプル価格:300円)を開始し、2007年8月から月産10万個まで供給できる体制を整える予定です。生産は、前工程をローム.ワコーデバイス(岡山県)、後工程はROHM INTEGRATED SYSTEMS (THAILAND) CO., LTD.(タイ)で行います。

 近年自動車は安全で快適な走行を実現するために数多くのECUが搭載され、その数はますます増加しています。ECUの機能によってはキーオフ時にも動作しつづけていたり、ECU内のマイコンが停止していてもバックアップ用メモリに電源を供給し続けたりと、ECUが増えるにしたがって消費電流が多いとバッテリ上がりが早くなってしまいます。またECU内部のデバイスは、エンジン始動時等に発生するサージに対して、常に破壊の危険にさらされています。そのためECU内の電源ICには低消費電流と高い信頼性が求められています。今回ロームが開発した自動車向けの高信頼性LDOレギュレータICは、ローム独自のMOS技術により消費電流を30μA(動作時)に抑えつつも高耐圧50Vを実現しました。また出力ON/OFFスイッチ端子を設け5V出力をOFFすることで、さらに消費電流を10μA以下に抑えることも出来ます。これによりECUでの省エネ設計が容易になり、耐サージに対してもより大きなマージン設計が可能なためECUの信頼性が向上します。
 そのほかにもロームは、出力電圧精度の向上や電力ロスを抑える出力トランジスタの低ON抵抗化、実装・組立時にも壊れにくいESD耐量のアップ、万一のショート時にも発熱を抑えるフの字型過電流保護回路の採用などにより、厳しい環境下で使用される自動車の電源回路で、高い信頼性を実現する事ができます。

< 「BD3574HFP」の主な特長 >
 1)消費電流が30μAと小さくECUや車載電装系の省エネ設計が容易
 2)余裕の設計マージン高耐圧50Vで高信頼性設計。
 3)-40~+125℃の広い温度範囲で電気的特性を保証
 4)フの字型過電流保護回路内蔵、温度保護回路内蔵
 5)精度が求められるマイコンに最適な高精度電圧出力:±2%
 6)出力位相補償回路内蔵で出力に小型セラミックコンデンサ(0.1μF)が使用可能

 ロームは、今回発表した「BD3574HFP」の5V出力に加え3.3V及び可変タイプの出力電圧、TO252及びHRP5の2つのパッケージそしてON/OFFスイッチの有無などで、自動車用高信頼性LDOレギュレータICをシリーズで開発。『BD3574HFP』と合わせて全12機種のラインアップ化を進めております。またロームはレギュレータ以外にも自動車用ボディ回りに最適なウオッチドッグタイマIC、LEDドライバ、モータドライバなども取り揃え、自動車用高信頼ICの充実を図ってまいります。


1.語句説明
・ECU(Electronic Control Unit)
 自動車に搭載されるエンジン制御用のコンピュータ。または電子制御される自動車デバイスのコンピュータを意味ます。

・ESD耐量
 デバイスに静電気が印加した場合のデバイスが耐えうる静電気の電圧を意味します。

・フの字型過電流保護
 レギュレータ出力が何らかの理由で端子間またはGNDとショートした場合に、過電流によりレギュレータ自身の破壊を防ぐため出力電流を制限します。フの字型の場合、保護回路動作時に出力トランジスタでの電力損失(発熱)を極力抑えるためフの字型に出力電流を抑えます。

・位相補償
 アンプなどの増幅回路では、増幅回路の出力を入力に帰還をかけて出力の安定を図りますが、増幅回路自体の位相が180°を越すと発振してしまいます。出力が発振せず安定になるよう位相をコントロールする回路が位相補償回路です。

2.写真
(※ 関連資料を参照してください。)

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