シーメンス、新機能搭載のプロセスコントロールシステムPCS7新バージョン7.0を販売
シーメンス、プロセスコントロールシステムPCS7 新バージョン7.0を発売
シーメンス株式会社 シーメンス自動制御ドライブシステム事業部は、4月2日(月)よりプロセスコントロールシステムPCS7新バージョン7.0の販売を開始します。新バージョン7.0は従来のものより更に性能をアップし、新機能も搭載したプロセスセキュリティ、プラント設備機器アセットマネージメント及びデータ交換等最新の革新的な技術が採用されています。
新バージョン7.0はプラントのオペレータが緊急時に的確に対応ができるように、入力アラーム信号に優先付けを行うというインテリジェントアラームマネージメント機能を搭載。さらにハッカーによるプラントの情報システムに対する攻撃を防御する広範な新機能も有しています。
このアラームマネージメントシステムは、暗号化やファイヤーウォール、厳重なセキュリティ構築等、個々の対策ツールを相互にコーディネートするアラームマネージメントを担当。さらに新バージョンでは、既存の典型的な設備機器を工場レベルでのアセットマネージメントへ統合することを実現。熱交換器、タンク、ポンプ、モータなどの機械設備を監視する目的のために特に開発されたものです。この機能により、メンテナンスアラームをアセットマネージメントシステム経由で保全部にいる保守要員に伝達表示することが可能になりました。
シーメンス PCS 7 バージョン 7.0 は、カプラとインテリジェント・アクティブフィールド・ディストリビュータ(AFD)による冗長化Profibus-PA フィールドバス通信を実現します。オートメーションシステム(コントローラ)からPAフィールド機器に至るまで、プラントのオペレータは完全に統合された拡張性に富んだ冗長化ソリューションを得ることができます。これにより、製造プラントの稼働率が向上し、プラントの停止という不測の事態を極力回避することが可能となります。新バージョンはProfibusに加えてFoundation Fieldbusインターフェースを新たに統合可能とし、当該フィールドバス準拠計装品及びアクチュエータとの接続を実現します。バージョン7.0のオープンPCS7インターフェースによりユーザーはコントロールシステムを生産計画、プロセスデータの評価及びマネージメントといった上位システムに統合することも容易となっています。
”エンジニアリングステーション”おいてはユーザーのログオン状況が管理でき、幅広くアクセス制限・管理および設定変更の履歴のトラッキングが可能となります。また、オンラインマルチユーザーという新機能により複数のエンジニアが同時に平行して中央データベースにアクセスができるので、プラントエンジニアリング作業の複数エンジニアによる同時並行作業を実現しています。また、S7-400 コントローラを搭載したシーメンスPCS7新バージョンは処理スピードの向上が図られており、コントローラによっては最大25%アップしています。メモリ容量も30MBまで拡張可能となっています。