STマイクロ、デジタル・ケーブルTV向けSTB用のデモジュレータ内蔵MPEGデコーダを発売
STマイクロエレクトロニクスは、
コスト効率に優れたデジタル・ケーブルTV向けSTB用の
新しいデモジュレータ内蔵MPEGデコーダを発表
デジタル信号デモジュレータとMPEGデコーダを1つのパッケージに統合し、
STBメーカーの生産コストを低減するデバイス
セット・トップ・ボックス(STB)向けシリコン・チップの世界最大のサプライヤ(*)であるSTマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)は、デジタル・ケーブルTV向けSTB用の新世代シングルチップ・ソリューションを発表しました。
STの主力製品であるOMEGAファミリの最新ラインアップであるQAMi5107は、標準画質のデジタルTV向けデモジュレータ内蔵MPEGデコーダです。
セットメーカーはこの新しいデバイスを使用することによって、性能の向上とセキュリティ機能の強化を実現しながら、トータル部品コストを低減し、基板の設計と組立を簡素化することができます。
アナログTVからデジタルTVへの移行が加速化する中、新しいデジタルTVサービス向けSTBを特徴付けるサービス・プロバイダにとって、価格は重要な要素です。STは、デジタル信号デモジュレータとMPEGデコーダの機能を1つのパッケージに統合することによってチップセットの低価格化、およびよりシンプルなSTB設計を実現し、セットメーカーのSTB生産コスト全体を低減します。
このデコーダは、すべての主要な限定受信(CA)サプライヤが必要とする高度なセキュリティ機能を有しています。内蔵されたST20 32bit RISC CPUコアは、STB市場で最も幅広く使用されており、その200MHzというクロック速度が、高度なアプリケーション向けにより大きな出力を持ち、主要なSTBミドルウェアすべてと完全な互換性を実現します。
STのホーム・ビデオ部門のMonica De Virgiliisジェネラル・マネージャは、次のようにコメントしています。「QAMi5107は、高セキュリティSTBの新しい業界標準を定め、MPEG2デコーダのOMEGAファミリのすばらしい成功をさらに促進します。更なる機能の統合により、セットメーカーはSTBのコストを低減しながら、要求される高度な機能と画質改善を実現することができます。QAMi5516により中国で成し遂げた成功をヨーロッパやアジアの他の市場にも輸出できるようになります。」
QAMi5107は主要なSTB市場の要求をサポートするように設計されており、基本的な低価格製品からミドルウェアベースの拡張型ソリューションにわたるまで、統一されたSTB向けシングルデバイス・プラットフォームを提供します。
STは現在、世界中のSTBの大多数に適合するように設計されているQAMi5516、STi5517およびSTi5100で、大規模なケーブルSTB市場をサポートしています。QAMi5107は、ST独自のSTAPI(ST Application Programming Interface)ドライバのサポート、完全なリファレンス・ソフトウェアおよびリファレンス・ハードウェアによって、これらの製品デバイスやその他のOMEGAデバイスに基づく設計からのスムーズな移行が可能です。
QAMi5107は、その他のOMEGAデバイスと同じように、転送逆多重化ブロック、ST20 32bit CPU、オーディオ/ビデオMPEG-2デコーダ、デジタル・ビデオ・エンコーダ、高度なセキュリティ機能、ならびに強化されたディスプレイおよびグラフィック機能を一体化しています。転送逆多重化ブロックのDVBデスクランブラとMacrovisionコピー防止機能を備えているので、コスト効率に優れたペイTVサービスで使用することができます。
QAMi5107は、STの最先端低消費電力技術を使用して構築されており、PBGA324パッケージに実装されます。現在、サンプル出荷対応中で、量産開始は2007年第2四半期初めの予定です。サンプル価格は、約14ドルです。完全なリファレンス設計、ソフトウェアおよび開発ツールも現在入手可能で、メーカーの設計サイクルと新しいSTBの製品化までの時間を短縮します。
* inStat MPEG report “MPEG Video ICs: Transitioning to H.264(MPEGビデオ用IC:H.264への移行)” - 2006年7月
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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