日本農薬、外用抗真菌剤「ルリコナゾール」の欧米開発でライセンス契約を締結
新規外用抗真菌剤「ルリコナゾール」欧米開発に関する
ライセンス契約締結のお知らせ
日本農薬株式会社(社長:大内脩吉、本社:東京都中央区、以下 日本農薬)は、自社開発の新規外用抗真菌剤ルリコナゾールの海外展開の一環として、北中南米、欧州における独占的開発・販売権を許諾する契約を、Janus Pharmaceuticals Inc.(CEO:中村憲史、本社:米国カリフォルニア州,以下 Janus)と締結しましたので、お知らせいたします。
Janusは、まず米国市場において2009年の上市を目指し、医家向け足白癬治療剤としてルリコナゾールクリームの開発を進める予定です。
Janusは皮膚感染症治療のための外用剤開発に特化した製薬会社として2004年に米国で設立され、有望な皮膚感染症治療薬を導入し、欧米における開発と商業化を積極的に行っております。また、日米に構築したネットワークを通じ、皮膚科領域(感染症、アレルギー疾患)のリーディングカンパニーを目指していることから、ルリコナゾールの欧米開発における提携先として選定いたしました。同社による早期の承認取得、上市、販売を期待しています。
ルリコナゾールは日本農薬が長年培った農薬開発の技術をもとに、農薬・殺菌剤の研究から派生したイミダゾール系化合物の探索より発見され、外用抗真菌剤としては初めて光学活性体を用いた新医薬品です。真菌のエルゴステロールの合成阻害を有する他、プロテアーゼ産生阻害作用により幅広い抗真菌スペクトルと強い抗真菌活性を特徴としています。
日本では、ポーラ化成工業(株)(現(株)ポーラファルマ)と共同開発を行い、2005年4月製造承認を取得し、同年7月より(株)科薬(現(株)ポーラファルマ)から「ルリコンRクリーム1%、同液1%」の名称で医家向けに販売しています。また、中国に関しては住商ファーマインターナショナル(株)と2006年9月に独占的開発・製造・販売契約を締結し、開発が開始されています。
日本農薬は、今後も研究開発型企業として、抗真菌剤「ルリコナゾール」の開発の様に、農薬の研究、開発を通じて関連する医薬、動物薬、中間体等周辺関連事業分野への応用、展開を鋭意検討してまいります。
以上