東芝、北米での火力発電機器向けサービス事業を強化
北米における火力発電機器サービス事業の拡大について
~ 火力サービス事業会社 ReGENco社の出資持分の過半数を取得 ~
当社の米国現地法人の子会社である東芝インターナショナル米国社(以下、TIC米)は、火力発電所向け蒸気タービンや発電機の修理、サービスを北米市場で事業展開している「ReGENco LLC」(以下、ReGENco社)の出資持分譲渡契約を現出資者(ReGENco社オーナー)と締結し、3月30日に取得を完了しました。これにより、TIC米は、ReGENco社の出資持分のうち過半数を取得したことにより、火力発電機器向けサービス事業を強化していきます。
ReGENco社は火力や水力発電所向けのタービンや発電機の修理、アップグレードサービス、コンサルティングサービス、受注した案件に伴うプロジェクトマネジメントなどを北米市場で事業展開している独立系のサービス会社です。当社は、ReGENco社を北米のサービス事業の拠点として活用することにより、当社の複合火力、石炭火力発電所向け蒸気タービン発電機設備などの大型機器供給能力とReGENco社の蒸気タービンや発電機の補修・保全、部品製造・調達力、短納期対応といった強みを組み合わせて、北米のサービス事業の拡大を図っていきます。
【 背景と狙い 】
電力自由化の進展により国内電力会社の設備投資は抑制基調が続いてきており、一方、海外では中国を中心としたアジアや米国などでは、堅調な設備投資の伸びが期待されています。このような中、当社は海外事業の拡大や海外生産拠点の強化などを進めてきており、電力システム社の2006年度海外売上高比率は約50%を見込んでいます。
当社は北米市場において、これまでに複合火力や石炭火力などで、建設中を含めると約80台の蒸気タービン発電機(以下、STG)の納入実績があり、ここ数年ではトップクラスのシェアを確保しています。また、STG納入台数は2010年には100台を超える見込みで、同市場は当社の火力事業において、今後も多くの受注が見込める重要な地域です。さらに、北米の火力発電向けサービス市場は今後2010年までに約30%伸びると見込まれています。
このような中、「ReGENco社」の出資持分の過半数を取得し、同社を当社の火力発電機器向けのサービス事業の拠点とすることで、北米における火力サービス事業の拡大と顧客サービスの更なる強化を図ります。
*会社の概要は、添付資料をご参照ください。