横河電機、電源回路の規格試験など簡単にできる高調波・フリッカ測定ソフトを発売
高調波/フリッカ測定ソフトウエア「761921-S1」発売のお知らせ
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長:海堀 周造)は、OA機器や家電機器の電源回路の電源品位を規定する海外および国内規格に対応した高調波電流やフリッカ(電圧のふらつき)の測定および規格判定を行うソフトウエア、「高調波/フリッカ測定ソフトウエア 761921-S1」を開発、4月17日から販売開始しますので、お知らせします。
「761921-S1」は、従来製品の「761921」に、計測用の交流電源で国内最大手の株式会社エヌエフ回路設計ブロック製の交流電源をコントロールする機能を付加した製品です。規格で要求される性能を満足するエヌエフ回路設計ブロックの電源環境シミュレータ P-STATION/ESシリーズを使って測定対象機器を駆動し、当社の電力計「パワーアナライザ WT3000」で電源品位を解析する測定システムを構築し、「761921-S1」をインストールしたパソコンから双方をコントロールすることで、電源回路の規格試験、レポート作成を簡単に行うことができます。
本製品は4月18日から幕張メッセで開催されるモータ技術展の当社ブースにて展示いたします。
■開発の背景
OA機器や家電製品の効率化、小型化が進んだ結果、電源品位に対する要求レベルが高まっています。電源系統に高調波ひずみやフリッカ(電圧のふらつき)が生じると、この影響により機器の誤作動などを招く可能性があります。このため、電源品位に関してIEC(International Electrotechnical Commission)やJISで、その許容限度を規定しています。これらの規格では試験方法や使用する計測用交流電源および測定器に求められる性能が細かく規定されている上、規格自体の見直しが随時実施されています。
OA機器や家電製品などの電源回路設計者は、開発した回路が上記規格に適合しているかテストしますが、メーカごとに最新の規格を調査し、その状態を維持するのは、手間とコストがかかります。また、製品販売先が世界に広がったため、IEC、JIS双方の規格試験に対応できる測定システムが求められています。
■主な特長
1.業界で唯一のIEC/JIS対応
海外のIEC、国内のJIS双方の最新規格(IEC61000-3-2 第2.2版,IEC61000-3-3 第1.1版,JIS C 61000-3-2:2005)の試験に対応した単相、三相電源回路の高調波測定環境を提供します。
2.規格試験をトータルサポート
電源回路の規格試験に必要な測定器・交流電源の設定から、判定、試験レポート作成まで一貫したサポートを提供します。ユーザは、規格に関する面倒な調査を行う必要がなくなります。
【主な市場】
OA機器、家電機器、情報機器などのメーカ
【用 途】
OA機器や家電機器などに内蔵する電源の設計・開発における高調波、フリッカのテスト
【販売目標】
2007年度 300台(日本国内)
2008年度 300台(日本国内)
以 上
詳細は、こちら
http://www.yokogawa.co.jp/tm/Bu/761921-s1/