日立システム、パソコンの不正接続を防止する「オープンネット・ガード」機能拡張版を発売
PCの不正接続を防止する「オープンネット・ガード」の機能拡張版を発売
PCのセキュリティ監査機能やワークフローによる申請・管理機能を追加し日本版SOX法で求められるITへの対応を支援
株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村博行、以下「日立システム」)は、PCからネットワークへの不正接続を防止するソフトウェア「オープンネット・ガード Ver3.1」の販売を4月18日から開始します。「オープンネット・ガード Ver3.1」は、金融商品取引法による内部統制報告制度(通称:日本版SOX法)への対応として、PCの資産管理やセキュリティ監査機能を追加しました。
近年、ファイル交換ソフトなどによる社内からの情報漏えいが報告されていますが、社内ネットワークに不正な端末が接続されたり、個人PCの無断使用が原因の一つになっています。また、2008年4月から適用される金融商品取引法では、ITへの対応として、PCのセキュリティ対策や監査の実施などが求められます。このような状況の中、企業で使用しているPCのウィルス対策やOSの脆弱性対策の実施状況を把握することは、システムの安全性確保の面で重要な要件になっていますが、PCなどの機器を管理する部門には大きな労力になってきています。
「オープンネット・ガード Ver3.1」は、PCの資産管理をワークフローで行うことができます。新しく購入したPCを社内ネットワークへ接続する際や、利用者の変更および利用期間の延長を行う場合に、ワークフロー画面から申請し、管理者の承認を得ることで自動的に社内ネットワークへ接続することができます。これにより、今まで管理者が手作業で行っていたPCの登録・更新作業を簡素化でき、情報の誤入力による接続トラブルも防止できます。また、PCのセキュリティ監査機能の追加により、ウィルス対策やOSの脆弱性対策の実施状況を把握でき、承認を得ているPCでも、危険度が高いPCは、接続を遮断(*1)することが可能です。
*1:接続を遮断するには、ジュニパーネットワークス社のNetScreenシリーズおよびSSGシリーズが別途必要となります。
日立システムでは、「オープンネット・ガード Ver3.1」について、今後2年間で新規顧客および既存顧客へのバージョンアップを含めて80社への販売を目標としています。
【 「オープンネット・ガード Ver3.1」の概要 】
1.PC管理をワークフローで行うことによりPC接続許可を自動化
新しく購入したPCを社内ネットワークへ接続する際や、利用者の変更や利用期間の延長および利用停止によるPCの返却や廃棄などの手続きをワークフローから申請できます。管理者がワークフロー画面で承認を行うことにより、PCの接続許可や利用停止を自動的に行うことができます。これにより、従来管理者が行ってきた、登録・更新作業を簡素化できるとともに、最新のPCの資産管理状況の把握が容易になります。
2.PCのセキュリティ監査機能(*2)により危険度の高いPCの遮断が可能
PCのセキュリティ状況をチェックする監査プログラムを提供します。監査プログラムは、PCのウィルス対策のパターンやOSの脆弱性対策の状況を確認し、監査結果を一元管理できます。監査結果は、5段階で評価され、もっとも危険度の高い「隔離レベル」のPCは、ジュニパーネットワークス社のNetScreenシリーズやSSGシリーズとの連携によりネットワークの接続を遮断できるため、PCからのウィルスなどによる情報漏えいを防止できます。
また、セキュリティポリシーに応じた、業務システムや関連サービスのインストール確認や最新版に更新されているかなどの監査を行うことが可能です。PCが固有で保有しているMACアドレスによる認証で、DHCPサーバからIPアドレスの配布を受けている場合は、管理者が指定した期間中に利用部門が監査を実施しないと、IPアドレスの配布を停止し、ネットワークへの接続を抑止することも可能で、監査担当者の実務を軽減できます。
*2:PCのセキュリティ監査機能は、エンタープライズ版のみのサポートとなります。
【 「オープンネット・ガード Ver3.1」の価格 】
製品名:オープンネット・ガード Ver3.1 スタンダード版
価格(税込):924,000円(200クライアントの場合)
提供時期:4月19日
製品名:オープンネット・ガード Ver3.1 エンタープライズ版
価格(税込):1,302,000円(200クライアントの場合)
提供時期:4月19日
製品名:保守サービスライセンス
価格(税込):製品標準価格の15%/年
提供時期:4月19日
■「オープンネット・ガード」について(http://www.hitachi-system.co.jp/ong/)
オープンネット・ガードは、社内ネットワークに不正なPCが接続されることを防止する目的で開発されたソフトウェアです。社内への個人PCや登録外の端末の接続を防止することができます。MACアドレスをチェックし、DHCPサーバによるIPアドレスの配布を実施するため、セキュリティ性の高い社内ネットワークを実現できます。また、不正接続検知システムとしてMACアドレスでの検知を可能としています。不正PCの遮断には、ジュニパーネットワークス社のNetScreenシリーズやSSGシリーズを採用しています。
■商品名称等に関する表示
オープンネットガードは、株式会社日立システムアンドサービスの登録商標です。
NetScreenは、ジュニパーネットワークス社の登録商標です。
その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。