沖電気、中国のコンビニなど向けに従来比30%削減した小型省スペースATMを販売
OKI、中国市場向け小型省スペースATM「ATM21SX」を販売開始
~ 金融機関の中小規模店舗などに向け、2010年までに10,000台の販売を目指す ~
OKIは、このたび中国の金融機関における中小規模店舗やコンビニエンスストア向けに、設置スペースを従来機種に比べ30%削減(当社比)した小型省スペースATM(現金自動預払機)「ATM21SX」を開発しました。弊社では中国市場向けのATMとして、既に販売してきたフルスペックATM「ATM21S」に、今回「ATM21SX」がラインナップに加わり、大規模店舗はもとより、設置スペースに制約が多い中小規模店舗まで対応可能となりました。これにより弊社は中国市場での販売をさらに本格化します。「ATM21SX」は、4月末より販売を開始し、2010年までに10,000台の販売を目指します。
ここ数年、中国では2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博開催に向け、様々な社会インフラの整備が進んでおり、金融端末もCD(現金支払機)から紙幣の預け入れが可能なATMへのリプレースが確実に進んでいます。しかしながら、金融機関の中小規模店舗では、設置スペースの制約から、小型のCDの導入が主流でATMはまだあまり採用されていません。
また、中国国内では今後コンビニエンスストアの大幅な増加も見込まれており、小さな設置面積での有効利用が可能な小型ATMへの需要が高まるものと予想されます。中国ATM市場全体の活性化がますます加速するものと考えています。
今回OKIでは、このような中小規模店舗をターゲットに、日本におけるコンビニエンスストア向けATMで培った技術と、中国向けATM「ATM21S」で培った技術を融合させ、設置スペースを従来機種に比べ30%削減(当社比)した、他社にないコンパクトさを実現した小型省スペースATM「ATM21SX」を開発しました。
「ATM21SX」は、「ATM21S」同様、紙幣還流方式を採用しています。本方式により、入金された紙幣を出金用として使用することができ、コンパクトな筐体で効率の良い紙幣運用を実現します。紙幣容量は7,000枚、レシート容量を5,000取引とし、長期間の無人運用対応と機器の信頼性向上による運用コストの大幅な削減も実現しました。
「ATM21SX」の製造は、中国広東省深?市の沖電気実業(深?)有限公司で行い、これからは、沖電気実業(深?)有限公司にて設計・製造・販売・保守に至るまでATMの一貫サービスを提供できる体制を整え積極的に市場開拓を進めていきます。また、今後は中国市場に加え、東南アジア・パシフィック市場、さらには欧州市場に対しても展開を広げていく予定です。
【 主な特長 】
1.様々な場所での利用を想定した省スペース設計
ATM21SXは省スペース化を徹底的に追求し、設置スペース30%削減(当社ATM比)を実現しました。これによりATM設置環境の条件を大幅に削減しました。
2.ノンストップATM
24時間連続運用を考慮し、紙幣ジャム自動除去機能、停電発生時のカードの自動返却機能を搭載し、「ノンストップATM」を実現しました。
また紙幣還流方式を採用し、紙幣利用効率の大幅な改善が図れます。
3.人に優しいATM
下記の機能を搭載し、実際にATMを利用するお客様はもちろんのこと、銀行員が行うメンテナンス操作性も向上し、人に優しいATMを実現しました。
・イラスト、音声による親切な操作誘導
・キー入力時の横から覗き見防止
・後ろまわりがわかるバックミラー搭載
・イラストによる障害箇所表示、およびカセット状態表示
【 主な仕様 】
取扱金種:50元、100元
紙幣容量:7,000枚
ジャーナル/レシート容量:5,000取引
外形寸法:470(W)×750(D)×1525(H)mm
表示/操作部:15インチLCD/タッチパネル
筐体:UL291レベル1
*沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
*記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
【 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 】
システム機器カンパニー
システム機器本部 システム設計第2部 片岡
電話:027-325-1111