ブラザー、多様な生産方式へ対応できるCNCタッピングセンター「TC-32BN QT」を発売
多様な生産方式に対応する、工具収納本数40本仕様も登場
CNCタッピングセンター TC-32BN QT
ブラザー工業株式会社(社長:平田誠一)は、工作機械「CNCタッピングセンター」の新製品として、「TC-32BN QT」を発売します。今回、従来からの工具収納本数26本の仕様に加え、新たに40本の仕様を用意しており、工程集約や多品種加工など多様な生産方式への柔軟な対応が可能となります。
・製品名
TC-32BN QT
・発売日
2007年4月19日
・標準価格
工具収納本数26本仕様:
1,323万円(*1)(本体価格:1,260万円)
工具収納本数40本仕様:
1,391万2,500円(*1)(本体価格:1,325万円)
当社の産業機器事業の主力製品である「CNCタッピングセンター」シリーズは、自動車や二輪車、IT関連機器などに搭載される幅広い部品の加工(*2)を主な用途とし、日本や中国、東南アジア向けを中心に、1985年の販売開始以来、生産を拡大しています。
当社のコラム移動方式(*3)のラインアップで最上位機種となる今回の新製品「TC-32BN QT」は、自動車部品加工を主なターゲットとし、従来機種(TC-32B QT)からご好評いただいている高い生産性と大型の2面式回転テーブルによる効率性を継承しています。
◆従来機種(TC-32B QT)からの主な変更点◆
●より多様な加工方式に対応
工具収納本数40本仕様の追加により、加工物着脱のロスタイムを削減できる大型の2面式回転テーブルの強みをさらに生かして、工程集約や多品種加工など、多様な生産方式にフレキシブルに対応することが可能です。
●トラブルに強い構造
クーラント(*4)の流量を増やすとともに、ベースの形状を改善して流動性を高めたことで、切削により発生しトラブルの原因にもなる切粉の機外への排出性が高まりました。また工具収納部分やコラムまわりのカバーの形状を改善したことでメンテナンスがしやすくなり、万一のトラブル発生時の平均復旧時間(MTTR)を従来機種と比べ約50%短縮しました。
●操作性の向上
USBインターフェースの標準搭載により、USBメモリを使って大量のデータを高速転送することができます。また、工具交換を効率よく行えるようにマガジン逆転スイッチを追加するなど、細部にわたり操作性を向上させました。
●オプションの充実
BT30スピンドル仕様で工具先端からのクーラント噴射が高圧7MPaで行える装置や、用途にあわせて選択可能な3種類のクーラントシステム(*5)など、さらなるお客様の満足に応えるこだわりのオプションを用意しました。
*1 BT30スピンドル、主軸回転速度12,000回転/分仕様の税込価格。主軸回転速度16,000回転/分も選択可能
*2 穴あけ、ねじ切り、表面削りなど
*3 機械の支柱となる基本構造体の一部であるコラム移動することによって位置決めを行う方式。これに対し、テーブル側が移動することによって位置決めを行う方式がある。
*4 加工時に発生する切粉を除去するために使用する液体
*5 切粉を機外へ排出し、クーラントを貯めておくための装置
■主な特長
* 関連資料 参照
■主な仕様
* 関連資料 参照
<お客様 お問い合わせ先>
ブラザー販売株式会社 産業機器事業部
TEL : 052-824-2232
FAX : 052-811-0469