シェリング・プラウ、高脂血症治療剤「ゼチーア錠10mg」の承認取得
シェリング・プラウ
高脂血症治療剤「ゼチーア」(一般名:エゼチミブ)承認取得
-世界初の小腸コレステロールトランスポーター阻害剤-
シェリング・プラウ株式会社(本社:大阪市中央区 社長:鳥居正男)は、本日(平成19年4月18日)高脂血症治療剤「ゼチーア錠10mg」(Zetia(R) Tablets 10mg)(一般名:エゼチミブ)の承認を取得いたしました。ゼチーアは、シェリング・プラウ・コーポレーション(本社:米国ニュージャージー州)が創製した、世界初の小腸コレステロールトランスポーター(輸送タンパク)阻害剤で、現在、世界90カ国以上において承認を取得しています。
生体内のコレステロールには、主に肝臓で合成されるものと小腸で吸収されるものがあります。小腸で吸収されるコレステロールには、肝臓から小腸に排泄される胆汁性コレステロールと、食事に含まれる食事性コレステロールがあります。ゼチーアは小腸においてこれらの胆汁性および食事性コレステロールの吸収を選択的に阻害することにより、血中のコレステロールを効果的に減少させるという、既存の高脂血症治療剤(スタチン系、フィブラート系など)とは全く異なる新しい作用メカニズムを有します。また、シェリング・プラウの研究者により、ゼチーアの標的分子としてコレステロールトランスポーター(輸送タンパク:Niemann-Pick C1 Like1)が特定されたことにより、小腸からのコレステロール吸収メカニズムが初めて明らかにされ、科学論文誌として権威ある「サイエンス」(2004年2月号)に掲載されました。
日本人の総コレステロール値は、食生活の欧米化などにより上昇傾向にあります。高コレステロール血症は自覚症状がないのでサイレントキラーとも言われ、放置すると動脈硬化を招き、知らない間に脳卒中や心臓病など、脳・心血管系疾患の発症につながります。潜在患者も含めた日本の高コレステロール血症患者数は約3,000万人とも推定され、そのうち約8割の患者さんが未治療と考えられています。ゼチーアは効率的にLDLコレステロール("悪玉"コレステロール)を低下させ、ファーストラインとして単独投与、ならびに各種スタチンで十分な効果が得られない患者さんに対しては、スタチンにゼチーアを併用投与することにより、LDLコレステロールをさらに低下させる効果が期待できます。
(※ 以下、詳細は添付資料を参照してください。)