トヨタ、自動車補修用水性塗料を開発・販売
トヨタ純正補修用水性塗料を開発、本年夏より販売開始
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、2004年から関西ペイント(株)(本社:大阪市、社長:小林正受)ならびに日本ペイント(株)(本社:大阪市、社長:松浦誠)と自動車補修用水性塗料(カラーベース)の共同開発を進めてきたが、この度、日本の自動車メーカーとしては、初めて補修用水性塗料を純正化(トヨタブランド)とすることを決定し、本年夏より、全国トヨタ部品共販店を通じて販売を開始する。
今回開発した水性塗料は、従来の溶剤塗料との比較で約50%の揮発性有機化合物(VOC)削減を達成するなど、環境への負荷や作業者の健康に配慮しながらも仕上り品質は溶剤塗料と同等を確保している。また、溶剤塗料とほぼ同等の作業工程での補修も可能となっている。さらに、良好な塗装作業性及び乾燥性についても確保している。
(* Volatile Organic Compounds)
トヨタでは、かねてより、大気汚染や健康への影響が懸念されている浮遊粒子状物質および光化学オキシダントの生成原因物質の一つであるVOCの削減活動に積極的に取組んでおり、既に、国内4工場9塗装ラインの水性化塗料への対応を完了している。
今回、自動車補修用塗料についても水性化に取組み、純正化とすることで、更なるVOC削減につながるものと考えている。
今後は、クリヤーなどの塗料についても水性化を進め、より一層のVOC削減を目指していく。
以上