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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.27.Wed
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2007'04.20.Fri

富士通、ITインフラの最適化に向け基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」の仮想化機能を強化

ITインフラの最適化に向け、
基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」の仮想化機能を強化
~Linux、Windows Serverの基幹システム適用を加速~


 当社は、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(TM)(プライムクエスト)」において、「Red Hat(R) Enterprise Linux 5」のサポートとともに、同OSに含まれる仮想化ソフトウェアをベースとした「仮想マシン機能」の提供を本日より開始します。合わせて、Microsoft(R) Windows Server(R) の仮想マシンの運用性を向上するためのツールを提供開始します。

 今回新たに提供する仮想マシン機能では、「PRIMEQUEST」1台で、Red Hat Enterprise Linux AS v.4、Red Hat Enterprise Linux 5、Microsoft Windows Server 2003 のシステム(仮想マシン)を合計で最大60システム稼働できます。また、業務の変化に合わせて仮想マシン間のリソース配分を柔軟に変更することも可能です。

 仮想マシン機能を適用し、「PRIMEQUEST」の高処理能力を活かして多数のシステムを搭載することで、物理的なサーバ台数の削減、運用管理工数の軽減など、ITインフラの最適化とTCO(Total Cost of Ownership)の削減を実現します。

 「PRIMEQUEST」は、インテル(R) Itanium(R) 2プロセッサー、Linux、Windows Serverといった標準のオープン・アーキテクチャーをベースに、当社独自のテクノロジー・イノベーション(注1)を結集した、オープン・ミッションクリティカルサーバです。オープン環境で高い信頼性と拡張性が求められるデータベース、ERPソリューション、基幹システム再構築、科学技術計算などのサーバ・プラットフォームとしてお客様から高い評価を得ており、2005年4月の販売開始以来、業種を問わず、世界15カ国、約600台の導入実績があります。

 「PRIMEQUEST」では以前より、ハードウェアによるサーバ仮想化機能として、「物理パーティショニング(PPAR)」(注2)と、「拡張パーティショニング(XPAR)」(注3)を提供しています。最上位モデルの「PRIMEQUEST 580」の場合、PPARでは最大8パーティション、XPARでは最大16パーティションまで分割できます。
 
 今回新たに提供するソフトウェアによる仮想マシン機能では、ハードウェア・リソースを仮想化し複数のシステムへ任意に割り当てられるため、PPARやXPARのハードウェア・パーティションをさらに最大60のシステム(仮想マシン)に分割できます。また、業務の昼夜、時節による負荷変動や新規業務追加などに応じて、仮想マシン間のリソース配分を柔軟に変更することも可能です。

 システム同士の障害隔離性に優れたPPAR、XPARと、リソース配分の粒度(細かさ)や柔軟性に優れた仮想マシン機能を組み合わせて適用することで、用途や規模、求められる信頼性が異なる多数のシステムを、「PRIMEQUEST」の高処理能力を最大限に活用しながら効率良く搭載し、ITインフラの最適化、TCOの削減を図ることができます。

 なお、5月17日(木曜日)、18日(金曜日)に開催予定の当社のイベント「富士通フォーラム2007」において、「PRIMEQUEST」の仮想マシン機能に関するデモンストレーションを行います。


■仮想マシン機能 概要

1.オープンな技術の採用と高信頼性の実現 
 「PRIMEQUEST」の仮想マシン機能では、Red Hat Enterprise Linux 5に含まれる仮想化ソフトウェアとインテル バーチャライゼーション・テクノロジー、および当社が開発した仮想I/Oドライバの連携によって、多数のLinux、Windows Serverのシステムを同時に効率良く動作させることができます。また、ハードウェア・トラブル時の影響局所化やソフトウェア・トラブル時の情報取得など、基幹システムに求められる信頼性、保守性を提供します。

2.ミドルウェアの動作 
 「PRIMEQUEST」向けにラインナップしている当社製ミドルウェアは、仮想マシン上でも物理マシン上と同様に動作します。

3.高度なサポート・ノウハウ 
 当社はRed Hat Enterprise Linux 5に含まれる仮想化ソフトウェアの開発コミュニティーのメンバーとして開発に従事しており、機能拡張や修正に関する投稿数(当社集計)は、サーバ・ベンダー、OSベンダー、プロセッサ・ベンダーの中で世界第一位です。これらの活動を通じて仮想化ソフトウェアに関するソースレベルの高度な知識とサポート・ノウハウを蓄積していますので、お客様に安心して仮想マシン機能をご利用いただけます。


■仮想マシン機能 動作環境

・サーバ 
 PRIMEQUEST 500シリーズ 

・管理OS
 Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium) 

・ゲストOS 
 Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)
 Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium)
 Microsoft Windows Server 2003,Enterprise Edition for Itanium-based systems
 Microsoft Windows Server 2003,Datacenter Edition for Itanium-based systems 


 「PRIMEQUEST」の仮想マシン機能は、Red Hat Enterprise Linux向けの当社保守・運用支援サービス「SupportDesk Standard」をご契約いただくことで、ご利用いただけます。


■オープン・ミッションクリティカルの強化

 「PRIMEQUEST」では、これまで、自社のハードウェア、ミドルウェアはもとより、OSについてもOSベンダーやLinux開発コミュニティーと協業しながら、ミッションクリティカル機能を提供してまいりました。今後とも、これらの取り組みを強化、継続し、「PRIMEQUEST」の基幹システム適用をワールドワイドで推進してまいります。

1.Linux OSに関する主な取り組み 

1)Linux開発コミュニティーまたはレッドハット社と共同開発 
 ・保守性の強化 
   OSトラブル時でも原因究明を可能とするダンプツールの使用ディスク量やダンプ採取時間を半分以下に削減、短縮 
 ・拡張性の強化 
   接続可能なディスク装置の論理ユニットの数を256から1万以上に拡大 

2)当社が独自に開発 
 ・信頼性の強化 
   クラスタ切り替え時間を短縮するドライバ 
   ディスクやLAN用ドライバのトラブル監視、ログ採取機能 
 ・運用性の強化 
   既存の運用環境を維持しながら、短時間でのOS修正適用を実現するツール 
   当社の高信頼基盤ソフトウェア「PRIMECLUSTER(プライムクラスタ)」を利用した、ディスク切り替えによる業務無停止でのOS修正適用 


2.Windows Serverに関する主な取り組み 

1)マイクロソフト社と共同開発 
 ・保守性の強化 
   OSやアプリケーション・トラブル時の原因究明を可能とするユーザーモード・ダンプツール(2007年度上期提供予定) ・運用性の強化 
   OSの資源不足の監視や、監視値の再設定を行うためのモニタツール(2007年度上期提供予定) 

2)当社が独自に開発 
 ・保守性の強化 
   Windows Serverが稼働する仮想マシンへのダンプツールの適用 
 ・運用性の強化 
   Windows Serverの仮想マシンを、最小のI/Oオーバヘッドで稼働させるための仮想I/Oドライバ 


■レッドハット株式会社からのコメント

 レッドハットは、富士通による基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」の仮想化機能強化の発表を歓迎いたします。ミッションクリティカルサーバとして高い処理能力を有する「PRIMEQUEST」とRed Hat(R)仮想化ソフトウェアとの融合は、エンタープライズユーザが待ち望むITインフラの最適化に大きく寄与することでしょう。富士通の基幹系システムで培った技術が、Red Hat(R) Enterprise Linux の信頼性向上に大きく貢献し、お客様に還元されることになるでしょう。両者の協業の成果が市場にさらに浸透してゆくよう、これからもレッドハットは力を尽くします。

レッドハット株式会社 代表取締役社長 藤田 祐治 様


■マイクロソフト株式会社からのコメント
 
 マイクロソフトは、今般の「PRIMEQUEST」の仮想化機能の強化を歓迎します。「PRIMEQUEST」の仮想化機能と、Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 および Microsoft(R) SQL Server(TM)2005 の組み合わせにより、お客様のIT資産を有効かつ柔軟に活用できるシステムの構築が可能になります。マイクロソフトは、豊富なメインフレームの構築実績を持つ富士通との密接な開発協業を通して、お客様が基幹システムに求めるミッションクリティカルシステムの要件と、仮想化技術によるIT資産の有効活用を実現できると確信しています。

マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 ディレクター 五十嵐 光喜 様


■商標について

 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以 上


■注釈
注1 当社独自のテクノロジー・イノベーション: 

主な半導体イノベーション
 ・最先端90nmCMOSテクノロジーを採用した自社開発チップセット 
 ・超高速0.8~1.3Gbpsチップ間同期型伝送(シングルエンド伝送) 

主なシステム・イノベーション
 ・システムミラー機構:メモリ、チップセット、クロスバーなど主要ハードウェアを二重化し同期動作させることで、ハードウェア・トラブルによるシステムダウンを回避。 
 ・フレキシブルI/O:CPUやメモリを搭載するシステムボードと、ディスクやPCIカードを搭載するI/Oユニットとの任意な組み合わせを可能とし、ハードウェア・リソースの有効活用や、CPUトラブル、システムボード・トラブル時の早期システム復旧(予備システムボードへの自動交代)を実現。 
 ・Interstage(インターステージ) Business Application Server:ミッションクリティカル業務を安全・確実に実行する業務アプリケーションサーバ 
・Interstage Job Workload Server:オープンシステム上で基幹バッチ処理の安定稼働を実現する基盤ソフトウェア 

注2 物理パーティショニング(PPAR): 
 Physical Partitioning。CPUとメモリを搭載するシステムボード単位でシステムを構成。「PRIMEQUEST 520」、「PRIMEQUEST 540」、「PRIMEQUEST 580」でそれぞれ最大2、4、8システムまで。 

注3 拡張パーティショニング(XPAR): 
 Extended Partitioning。システムボード当り2システムまで稼働可能。「PRIMEQUEST 520」、「PRIMEQUEST 540」、「PRIMEQUEST 580」でそれぞれ最大4、8、16システムまで。 


■関連リンク

・「基幹IAサーバ PRIMEQUEST(プライムクエスト)」
 http://primeserver.fujitsu.com/primequest/ 
 

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