東京電力、中国の風力発電CDMプロジェクトに参加
中国の風力発電CDMプロジェクトへの参加について
~新疆(しんきょう)ウイグル自治区の風力発電CDMプロジェクトにより創出される炭素クレジットを購入~
当社は、本日、中国の風力発電事業会社「CECIC風力発電(新疆)有限公司」[注1]との間で、同社が新疆ウイグル自治区ウルムチ市ウラボ地区で実施する風力発電CDM[注2]プロジェクトにより、2007年9月(予定)から2012年12月までに創出される炭素クレジットを購入する売買契約を締結いたしました。
本プロジェクトは、CECIC風力発電(新疆)有限公司が新疆ウイグル自治区ウルムチ市郊外のウラボ地区に総出力3万kW(1,500kW×20基)の風力発電所を建設し、地元の電力会社である「新疆電力有限公司」[注3]に売電するものです。
本プロジェクトによって、当該地域の電力系統で利用される電力の一部が風力発電によって代替され、化石燃料の消費が抑制されます。当社は、2007年9月(予定)から2012年12月までに合計約43万トンを炭素クレジットとして購入する見込みです。
詳細は、別紙のとおりです。
なお、本プロジェクトは、既に中国政府よりCDMプロジェクトとして承認されており、今後、日本政府によるCDMプロジェクト承認取得等、炭素クレジットの創出に必要な手続きを進めてまいります。
当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジェクトを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的に推進してまいります。
[注1]CECIC風力発電(新疆)有限公司
正式名称:CECIC風力発電(新疆)有限公司
CECIC Wind Power (Xinjiang) Co., LTD.
本社所在地:中華人民共和国新疆ウイグル自治区ウルムチ市
代表者:(Mr. Jia Rui)
設 立:2004年
資本金:5,266万人民元
事業内容:風力発電事業の実施など
[注2]CDM(クリーン開発メカニズム:Clean Development Mechanism)
先進国あるいは市場経済移行国が、発展途上国で温室効果ガス削減事業を実施し、それにより生じた削減分(排出権)を先進国あるいは市場経済移行国が自国の目標達成に利用できる制度。共同実施(JI:Joint Implementation)、排出量取引(ET:Emission Trading)と並ぶ京都メカニズムの一つ。
「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められた、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。
[注3]新疆電力有限公司
約20の電力網から成る新疆ウイグル自治区電力網の発電・送電・配電を一貫して行う電力会社。
<添付資料>
・別紙:中国の風力発電CDMプロジェクトの概要
・参考:中国でのCDMプロジェクトの取り組み事例