ソニー白石セミコンダクタ、青紫色半導体レーザーの生産体制及びビジネスを強化
青紫色半導体レーザーの生産体制及びビジネスの強化
- 青紫色半導体レーザー 業界最大 生産能力 月産170万個体制の確立(*)と高出力 240mWタイプを含む充実した商品構成で外部販売を強化 -
- 半導体レーザー累計出荷数 20億個達成 -
ソニー株式会社(以下、ソニー)の100%出資会社であるソニー白石セミコンダクタ株式会社(以下Aソニー白石)は、1986年から半導体レーザーの生産を開始して以来、2007年3月末までに累計出荷数を20億個にまで伸ばしてきました。
特に、青紫色レーザーの生産能力については、業界最大の月産170万個体制を確立し*、(2007年4月現在)Blu-ray(以下、BD)プレーヤーやゲーム機用途向け青紫色半導体レーザーの充実した商品構成を持ち、ソニー内部はもちろん外部のお客様の要求にも積極的に応えていく体制を整えました。
また、本年11月には高出力240mWの青紫色半導体レーザーの量産開始を予定するなど、今後も業界のリーディングカンパニーとして、ソニーと共に半導体レーザーの技術と市場を牽引していきます。
■業界最大 青紫色半導体レーザー 月産170万個の生産体制を確立(*)
青紫色半導体レーザーの完成品を生産する能力は2007年4月現在で月産170万個の体制を確立し、今後、需要に合わせてさらに生産能力を強化していく準備も整っています。特に近年、BDプレーヤーやゲーム機用途向け青紫色半導体レーザーの需要が拡大しています。
そうした需要に対応するため、既に、半導体レーザプロセスの前工程となるレーザチップまでのウェーハ工程においては、再生用1波長青紫色半導体レーザーの完成品換算で月産500万個が生産できる設備を整えています。今後の需要動向に応じて、後工程となる組立工程の設備を増強していく予定です。
■幅広いニーズに応える充実したラインアップ
ソニーは、今後更に高品質の半導体レーザーを安定供給するとともに、BD機器向けデバイス分野で更なる競争力を身につけるべく、再生用途、記録用途に青紫色半導体レーザーの多様なラインアップを用意しお客様のさまざまなニーズに応えていきます。
●BD記録再生用レーザーダイオード
型名/サンプル価格 ・『SLD3234VF』(出力 170mW, φ5.6mm) 4,500円
・『SLD3234VFI』(出力 170mW, φ3.8mm) 5,000円
出荷時期 2007年4月
●BD再生用レーザーダイオード
型名/サンプル価格 ・『SLD3131VF』(出力 20mW, φ5.6mm) 900円
・『SLD3131VFI』(出力 20mW, φ3.8mm) 1,000円
出荷時期 2007年6月
●BD記録再生用レーザーダイオード
型名/サンプル価格 ・『SLD3235VF』(出力 240mW, φ5.6mm) 4,500円
・『SLD3235VFI』(出力 240mW, φ3.8mm) 5,000円
出荷時期 2007年11月
■半導体レーザー累計出荷数 20億個達成
ソニー白石は、ソニーの半導体レーザーの重要な開発・生産拠点として結晶成長からチップ形成までのウェーハ工程を含む半導体レーザーの一貫生産ラインを構築し、1986年以降、CDプレーヤー及びドライブ向け赤外半導体レーザーからDVDプレーヤー及びレコーダーやゲーム機用赤色半導体レーザー、現在は、BDレコーダー及びプレーヤー用の青紫色レーザーの生産に至っており、2007年3月時点において、半導体レーザーの累計出荷数20億個を達成しました。
* 関連資料「半導体レーザーの出荷累計推移(グラフ)」 参照
<ご参考>
●ソニー白石概要(2007年4月現在)
社名 :ソニー白石セミコンダクタ株式会社(Sony Shiroishi Semiconductor Inc.)
設立 :1969年11月1日
所在地 : 宮城県白石市
資本金 : 4億5000万円(ソニー(株)100%出資)
代表者 : 代表取締役社長 須藤 博(すどう ひろし)
事業内容 : 半導体ーザーダイオードおよびレーザーカプラの開発、設計、製造
従業員数 : 622名