IRジャパン、耐圧25VのDC-DCコンバーター向けパワーMOSFET2品を発売
耐圧25Vの電源用パワーMOSFET 2品種
~ 裏表両面から放熱可能な小型金属パッケージDirectFET採用 ~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は25日、ノート・パソコン、高性能デスクトップ・パソコン、サーバー、データ通信システムなどで使う大電流出力のDC-DCコンバータ(*1)向けパワーMOSFETのチップ・セットのサンプル出荷を開始しました。チップ・セットは、制御(コントロール)用パワーMOSFETの「IRF6712S」と同期整流(シンクロナス)用パワーMOSFETの「IRF6716M」の組み合わせです。2品種とも、IR社独自のパワーMOSFET技術「HEXFET(R)」と小型金属パッケージ「DirectFET(R)」を採用した製品です。
IRF6716Mは、オン抵抗がゲート・ソース間電圧10Vのときに1.2mΩ、4.5Vのときに2.0mΩ(いずれも標準値)と低いのが特徴です。スイッチング周波数が高く、大電流出力のDC-DCコンバータの同期整流用パワーMOSFETに最適です。中型のDirectFETパッケージを採用しており、面積は6.3mm×4.9mmで、高さは0.7mmです。
IRF6712Sは、ゲート電荷が13nC、ゲート・ドレイン間電荷が4.4nC(いずれも標準値)と低いのが特徴です。オン抵抗もゲート・ソース間電圧が10Vのときに3.8mΩ、4.5Vのときに6.7mΩ(いずれも標準値)に押さえ込みました。小型のDirectFETパッケージを採用しており、面積は4.8mm×3.8mmで、高さは0.7mmです。従来、制御用にパワーMOSFET 2個を並列に使って大電流を扱えるようにしていた用途で、この製品1個に置き換えることが可能です。
サンプル価格はIRF6716Mが340円、IRF6712Sが160円(いずれも税込み)の予定です。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)から入手できます。
<特許を取得したDirectFET(R)パッケージ技術>
インターナショナル・レクティファイアー(IR)社が特許を取得したDirectFETパッケージは、標準のプラスチック・パッケージではこれまで実現できなかったまったく新しい設計上の利点を提供します。金属缶構造の採用により、表と裏の両面から放熱が可能なので、最新のマイクロプロセッサに電力を供給する高周波動作のDC-DCコンバータの電流処理能力を実質的に倍増できます。DirectFETパッケージを採用したデバイスは、欧州の規制RoHs(特定物質の使用規制)に準拠しています。
以下、製品概要、用語説明などは添付資料をご参照ください。