マツダ、中国・南京市の合弁会社でBZシリーズエンジンの量産開始
マツダ、中国合弁会社でのエンジン量産開始を発表
マツダ株式会社(以下マツダ)は本日、中国、南京市にある長安フォードマツダエンジン会社(CFME)が、初めて中国で生産するBZシリーズエンジンの量産を開始した、と発表した。
長安汽車グループ(以下長安汽車)、フォードモーターカンパニー(以下フォード)とマツダの合弁会社である長安フォードマツダエンジン会社の3社協力の成果として南京市の工場で量産開始式を行い量産開始を発表した。CFMEでは年間35万基の生産能力を持ち安定した成長を継続していく。
CFMEは25億人民元以上を投資して2005年9月に工場建設を開始しこのほど鋳造、加工、組立の3つの工場を持つ、一貫エンジン工場が完成した。この工場でエンジンの5つの主要なコンポーネントであるシリンダーブロック、シリンダーヘッド、クランクシャフト、カムシャフト、コネクティングロッドを生産する。CFMEは中国でも最大規模のエンジン工場で、今後それぞれのブランドに対しエンジンを供給していく。
マツダの尾崎清取締役専務執行役員(中国事業担当)は「マツダは中国での成功に向け、自動車産業に大きく貢献するために努力していく。この長安フォードマツダエンジン会社は3つの点で大変重要な意味を持っている。1つ目はクルマの心臓とも言うべき重要なコンポーネントであるエンジンを生産すること、2つ目はマツダ、長安汽車、フォードの3社による合弁会社により今後さらに中国で戦略的提携関係を深めていくことができること、そして3つ目はここ南京で生産を行うことで地域経済と社会の発展に貢献できることである。この工場を最大限に活用し、中国のお客様に満足していただける最高の商品を提供していきたい」と、述べた。
CFMEで生産されるBZシリーズは世界でもトップクラスのエンジンでマツダの最新の開発技術、生産・製造技術を採用している。最先端のアルミシリンダーヘッドとシリンダーブロック、インテーク可変バルブタイミング機構(VVT)、プラスチックインテークマニホールド、タンブルスワールコントロールバルブ(TSCV)、マルチポイントエレクトリックフューエルインジェクションほかを採用している。これらの技術によりエンジン性能は飛躍的に改善し出力と燃費が向上するとともに、排気ガスと騒音を削減している。もう一つのエンジンである「I4シリーズエンジン」も近々生産を開始する予定である。
CFMEでは、環境保護と調和のとれた開発に取り組み続けながら、高品質で効率性の高いフレキシブルな生産ラインを持つ世界でも最先端のエンジン工場の建設を目指してきた。鋳造工程は、マツダの革新的な高圧鋳造手法を導入することによって効率性が高く、また地球環境にやさしいものとなっている。加工工程は多様な生産モデルの需要にあわせた柔軟な生産が可能である。組立工程は最新の総合的な生産ラインで、効率性が高く、質の高い製品を生産する。さまざまな種類のエンジンを同一ラインで生産できるフレキシブルな生産ラインは設備稼働率を改善し、最小のコストで新しいモデルを投入できるため、変化し続ける自動車市場の需要に柔軟に対応することができる。