日本ショッピングセンター協会、3月のSC販売統計調査報告を発表
SC販売統計調査報告 2007年3月
3月既存SC前年比:△1.2%
SC総売上高(推計)2兆2,263億円(前年比4.0% 全SCベース)
■売上高の概況■
3月の既存SCの前年同月比売上高は-1.2%と3ヶ月ぶりにマイナスとなった。前月に引続き大規模リニューアルによる売上増効果があったものの、寒暖の差が激しく、暖冬により前倒し投入した春物商品の売れ行きが伸び悩んだ。さらに、前年同月は本統計(月間)開始以来、最高伸長率3.2%を記録していたため、その反動も影響している。
業種別にみると好・不調業種とも前月同様、SCの売上のカギを握る婦人衣料、飲食を指摘するSCが多かった。他に好調業種は雑貨、不調業種は貴金属・時計の順となっている。キーテナントでは生鮮食品、加工食品が堅調であったとするSCが多かった。
■立地別(表-1)
大都市の中心地域が横ばいであった以外は、全地域でマイナスであった。
■地域別(表-2)
北海道地方、中国地方以外の地域でマイナスを記録した。関東地方については今月、9SCが新規オープンしたことから、競合SCのオープンを不調要因に挙げるSCが多かった。
■都市規模別・地域別(表-3)
広島市が3.3%で前月に引き続き好調を維持し、次いで東京区部、名古屋市が1.9%と高い伸びを示した。
■SC構成別(表-7)
テナント、キーテナントともにマイナスに転じ、中でもテナントはキーテナントに比べ、季節商品を取り扱う比重が高いことから、前月より2.9ポイント下落した。
*SC=ショッピングセンター
※本調査は、2006年12月末現在の全SC2,759SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し調査したものをまとめた。
※集計SC572SC 回収率57.2%
※3月のSC総売上高(推計)は、2007年2月末現在の全SC2,762SC(前年比+56SC)をベースに算出した。
(※ 表とグラフは関連資料を参照してください。)