ポルシェAG、オープン2+2シーター「ニュー911 ターボカブリオレ」を発表
ニュー911 ターボカブリオレを発表
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、ニュー911ターボ カブリオレにより、さらに911モデルレンジを拡大いたします。911シリーズの中で20年の歴史を誇る、クラシカルなソフトトップを備えた911ターボの伝統が、また新たに継承されることになります。このオープン2+2シーター最大の特徴は、高性能スポーツカーの走行性能と、カブリオレならではのドライビングプレジャーを同時に実現している点です。また、911ターボ カブリオレは入念な設計、傑出したエアロダイナミクス、先進のエンジン技術によって動力性能だけでなく燃費性能においてもライバルを凌駕しています。
911ターボ カブリオレにはクーペモデルと同様、ツインターボチャージャーと可変タービンジオメトリー(VTG)を採用した3.6リッターの6気筒「ボクサー」エンジンが搭載されます。このエンジンは480 PS(353 kW)の最高出力と、620 Nm/1,950rpmの最大トルクを発生しますが、オプション設定された「スポーツクロノパッケージ・ターボ」使用時には、オーバーブースト機能の働きにより最大トルクを一時的に680 Nmまで高めることができます。0~100 km/h加速のタイムは、ティプトロニックS装着車で3.8秒をマークします。最高速度は310 km/hです。911ターボ カブリオレは、走行距離100 kmあたりの燃料消費量が12.9リッターで、このセグメントの中では模範的な値を達成しています。
カブリオレの特性を考慮したシャシーの補強や、自動ポップアップ式ロールオーバー・バーの追加装備にもかかわらず、車両の重量増加はクーペに対してわずか70kgに抑えられています。軽量な3層構造の電動ソフトトップは約20秒で開閉が完了するほか、低重心化を実現しています。
足回りはカブリオレ特有の要件に合わせて調整されたポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)が標準装備されます。これによりニュー911ターボ カブリオレは、911シリーズにふさわしいスポーティな走行性能を実現するだけでなく、極めて高い走行安全性と魅力的な走行特性を獲得することになります。走行安定性を高めるポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)と、4WDシステム制御するポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)も、その桁外れな性能に貢献します。電子制御マルチプレートクラッチを用いた4WDシステムは、走行条件に応じてエンジン出力を前後のアクスルへ配分します。その切り替え速度は最大でも100ミリ秒に過ぎず、負荷の変化に対するエンジンの反応時間よりも短くなっています。
空気抵抗係数(Cd)がクーペモデル並みの0.31であること、また時速120 km/hを越えた際に作動するリアスポイラーが911ターボのクーペモデルよりも30 mm高く上昇することにより、この911ターボ カブリオレは市販されるコンバーチブル モデルの中で、リアアクスルにダウンフォースを発生させる唯一のモデルとなっています。さらにパッシブセーフティの点についても、6個のエアバッグを標準装備するほか、横転時の保護システムとしてAピラー内蔵のスチール製チューブやポップアップ式のロールオーバー・バーを備え、世界中のあらゆる衝突安全基準を満たすことになります。
もうひとつの重要な安全装備となるのが、世界最高レベルの性能を誇るブレーキシステムです。フロントには、ポルシェ カレラGTにも採用された対向6ピストンのブレーキキャリパーが装着されます。またオプション装備として、レースで開発された軽量なポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が用意されています。
911ターボ カブリオレの豊富な標準装備の中には、バイキセノンヘッドライト、ツートンカラーの19インチ鍛造ホイール、エアコン、ウインドディフレクターなどが含まれます。
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