日立化成、中国での感光性フィルム生産増強で約30億円投資し量産開始
日立化成工業(蘇州)が感光性フィルムの工場新設、量産開始
日立化成工業株式会社(本社:東京、執行役社長:長瀬寧次、資本金:154億円)の子会社である日立化成工業(蘇州)有限公司(本社:中国江蘇省蘇州市、董事長兼総経理:佐藤洋三、資本金:2千万US$)は、成長市場である中国でのプリント配線板回路形成用感光性ドライフィルム(以下、感光性フィルム)の売上拡大と中国でのトップシェア獲得を目指し、約30億円を投じて同社内に生産能力約5千万m2(年ベース)の工場を新設し、このたび量産を開始しました。
現在中国は、日本、韓国、台湾地域などのプリント配線板メーカーが中国大陸への生産シフトを加速し、現地のプリント配線板メーカーも電子機器の旺盛な需要に対応し生産を拡大していることから、感光性フィルムの世界最大の市場となりました。特に、華東、華北地区では電子産業の発展から感光性フィルムの需要が増大しています。
日立化成グループは、感光性フィルムの生産拠点を日本、中国(東莞)、マレーシアに、スリット加工拠点を中国(東莞、煙台)、香港、台湾地域、韓国、マレーシア、オランダに持ち、世界トップシェアを有しています。
今回の蘇州での工場新設により、日立化成グループの中国大陸における生産能力は、約1億5千万m2(年ベース)となります。今後、華東地区のお客様へは蘇州、華北地区は煙台、華南地区は東莞から製品を納入することで、事業の優位性を強化するとともに、品質面、技術サービス面、納期面等において、より一層お客様にご満足いただける体制の構築に努めてまいります。
<日立化成工業(蘇州)有限公司の概要>(2007年3月末現在)
社名: 日立化成工業(蘇州)有限公司
所在地: 中国江蘇省蘇州市蘇州工業園区興浦路198号
資本金: 2千万US$
株主: 日立化成工業株式会社100%
代表者: 董事長兼総経理佐藤洋三
従業員: 250名
事業内容: 半導体用封止材及び、プリント配線板用感光性フィルムの製造、販売
今回投資額:約30億円
生産能力: 感光性フィルム約5千万m2(年ベース)、半導体用封止材約6千トン(年ベース)
本格稼動: 感光性フィルム2007年5月より
以上