ローム、低電流1mAで明るい超小型LED「ピコレッド・エコ」をサンプル出荷
低電流1mAで約2倍明るい超小型LED新登場!
PicoLED(TM)‐eco(ピコレッド・エコ)をロームが開発!
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)は、世界最小最薄(*1)LED「PicoLED(TM)(ピコレッド)」(1.0×0.6×0.2mm)のシリーズ展開として、1mAの低電流域において従来品の約2倍明るい「PicoLED(TM)‐eco(ピコレッド・エコ)〔SML-P11シリーズ〕を開発しました。(同じ明るさであれば、消費電力約50%ダウンとなり省エネルギーに貢献できます。)「PicoLED(TM)‐eco」(ピコレッド・エコ)は2007年5月よりサンプル出荷(サンプル価格 100円/個)を開始し、6月より月産1000万個体制で量産開始する予定です。生産は、ローム・ワコー(岡山県)、ROHM SEMICONDUCTOR(CHINA)CO., LTD. 、ROHM-WEAKO-ELECTRONICS(MALAYSIA)SDN.BHD.で行う予定です。
近年、電子機器の小型化・多機能化が進みセット当りの消費電力は増加する一方で、環境面の観点などから省エネルギー化の要求は以前よりも強く求められております。例えば携帯電話のキーパット部などで使用するLEDでは、低消費電流で高輝度、かつ小型のLEDを求められ、20mA保証のLEDを実質1mA程度で使用するケースが増えています。
そこでロームは、2002年に取得した「省エネルギーチップおよびチップLEDに関する特許」を基に研究を進め、ローム独自の素子構造を開発し、従来の素子構造では困難であった低電流域での高輝度化に成功。1mA時で従来素子比の約2倍の明るさを実現しました。<データ参照>
使用用途としては、携帯電話をはじめとする小型携帯機器から、バッテリー駆動機器の省エネルギー化、及びバッテリーの長寿命化などに貢献します。また、応用展開として、今まで不可能だった文字高さ0.2インチ7セグ用光源や1.5mmピッチの高密度ドットマトリクスなど、小型薄型+省エネルギータイプで使用することができます。
発光色については、赤・橙・黄・緑色を取り揃え、素子は光度劣化の少ない4元素(AlGalnP)素子を採用しており、長期に渡り、様々な分野の商品に使用することができます。
< PicoLED(TM)‐eco (ピコレッド・エコ)の主な特長 >
1)1mA、低電流域で高輝度を実現!従来比約2倍!
2)小型携帯機器の省電力化、バッテリーの長寿命化に貢献
3)1.0×0.6mmサイズの超小型0.2mm厚の超薄型
4)高輝度発光素子で赤・橙・黄・緑色をラインアップ
ロームではLEDにおいても得意のデバイス、パッケージ、超精密加工技術を用いた商品展開を図っています。
今後ともお客様のニーズに沿った製品開発を進めてまいります。
*1:2007年4月時点ローム調べ
*2:「PicoLED(TM)」(ピコレッド)はロームの商標登録出願中の商品です。
(※ 製品写真、参考資料は関連資料を参照してください。)