野村不動産HD、グループの中期経営計画を策定
野村不動産グループ中期経営計画策定のお知らせ
この度、野村不動産グループは、中期経営計画(2007~2009)を策定いたしましたので、お知らせいたします。
本計画は、昨年10月に東京証券取引所第一部への上場を果たした当社グループにおいて、株式公開後の新たなステージに向けた、2007年度を初年度とする3ヶ年の計画であります。
当社グループは、本計画を通じて、各社が各々の事業特性と事業環境に応じてマーケット適応力を最大限に発揮し、グループ全体での高い収益性と成長性を実現することによる企業グループ価値の一層の向上を目指してまいります。
■ 基本方針
本中期経営計画の基本方針を以下の2点とする。
1.強固な収益基盤の確立と利益成長の継続
既存各事業の強化とバランスのとれた事業ポートフォリオの構築により、収益基盤の確立を図るとともに、事業機会・投資機会の拡大により、継続的な利益成長を実現する。
2.高い投資効率の追求と財務の健全性の向上
事業スピードの維持・向上と経営資源の効果的配分により、継続的な資産の効率化を図る。
あわせて期間収益の蓄積による自己資本の充実を図る。
■ 定量目標
・2009年度での営業利益 720億円(経常利益620億円)の達成(2006年度実績比約30%増)
<2006年度実績:営業利益543 億円(経常利益474 億円)>
・ROA7%の早期達成と維持・向上<2006年度末実績: 6.6%>
※ ROA=(営業利益+営業外収益)/期末総資産残高
・自己資本比率30%の達成<2006 年度末実績:25.5%>
■ 事業戦略
各事業の成長性および当社グループの優位性を踏まえ、上記基本方針に基づき、以下の3点を事業戦略の柱とする。
1.デベロッパー機能のフル活用
・大規模再開発、建替事業等高度なノウハウを活かした事業の推進
・自ら開発した賃貸住宅のレジデンシャルリートへの供給強化による相互成長の実現
・資金サイクル・投資リターンを重視した収益不動産開発事業の事業モデルの確立
・商業施設を含めた複合開発への取組み強化
2.情報収集力の強化と事業機会の戦略的拡大
・市場からの高い評価と信頼の獲得によるブランド力の強化
・組成事業量の拡大による情報収集力の強化
・インターネット戦略の推進による情報獲得能力の向上
・最適ソリューションの提供による多様な事業機会の獲得
・新規事業等の発掘、育成による事業領域の拡大
3.資産運用部門の拡大
・オフィスリート、レジデンシャルリートの資産規模の継続拡大
・私募ファンドの新分野(物流施設・商業施設・不動産関連有価証券等)への投資加速
■ 主な目標事業量(計画最終年度)
・住宅計上戸数:分譲住宅5,000戸、賃貸住宅1,000戸
(2006年度:分譲3,751戸、賃貸248戸)
・資産運用部門運用資産残高:1兆5,000億円(2006年度比 約2倍)
以上