日本IBMなど、「IBMグリーン・コンサルテーション」提供で専門チームを設置
環境経営を中核としたIBMグリーン・コンサルテーションを提供
- IBMの経験に基づくサービス化のための横断的な専門チームを設置 -
日本IBM(社長:大歳卓麻、NYSE:IBM、本社:東京都港区)とIBMビジネスコンサルティングサービス(社長:椎木茂、本社:東京都千代田区、以下IBCS)は14日、環境経営を中核にしたコンサルティング・サービスを「IBMグリーン・コンサルテーション(仮称)」として体系化し、両社共同で提供するための横断的な専門チームをIBCS内に設置しました。
IBMは、企業の社会的責任や環境経営をグローバルに実践し、お客様、株主、社員、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーとの関係を世界的な視野で配慮しながら、全世界170ヶ国以上で事業を展開してきました。特に、地球環境問題に関しては、1967年に明文化した厳格な環境ポリシーを全世界共通の活動指針とし、あらゆる事業活動において、職場環境の安全や省エネルギー、環境配慮製品、環境監査など多様な環境プログラムに積極的に取り組み、グローバルな環境保護に関する経験を蓄積してきました。
一方で、お客様を取巻く状況は、環境規制への十分な対応や法令遵守、温暖化対策へのコミットメントなど、環境対策が最優先の経営課題のひとつになっています。
例えば、製造業では、この3年間で環境コストが約1.5倍(注)に増大してきているなど、企業の社会的責任と同時に経営リスクの低減が求められてきています。
こうした環境課題に包括的に対応するには、企業の社会的責任として対応と、競争上の優位性やお客様の満足度を高めるなど攻めの取組みとの両面から、各企業を取巻く状況やステークホルダーからの要望などを考慮し柔軟に対応することが求められています。
日本IBMとIBCSは、IBMのグローバルな経験から、環境経営やCSRに関するノウハウ、豊富な実践経験を多様なアセット(知的資産)として蓄積してきており、この分野でのコンサルティングやソリューション開発を推進してきました。今回新設した専門チームは、これらのアセットをベースに、グリーン・コンサルテーションとして、環境経営を中核にした、新しいコンサルティング・ビジネスを推進していきます。
IBMグリーン・コンサルテーションで提供する具体的なサービスは以下の通りです。
<環境コスト/CSR クイックアセスメント・サービス>
・ 最短約2週間で、お客様が社会的責任として対応しなければならないもの、攻めの経営として必要なものの項目を、これまで蓄積してきたアセットを活用し、把握
・分析します。これにより、お客様は現在の課題と今後の方向性を明確にすることができ、迅速に対応することが可能になります。
・ 環境コストを構成する7つ(事業活動に関わる保全コストや管理活動コスト等)の多岐に渡る要素に対して、分析・ベンチマークを行います。
<環境対応システム化サービス>
・ 製造業のお客様に対して、IBMの仕組みや考え方、また既存のシステムの活用に加えて、沖電気工業株式会社が開発した、製品含有化学物質を迅速に集計・管理するパッケージ・ソリューション「COSMOS」を組み合わせて、環境対応のためのシステム化を支援します。
(注) 日本経済新聞社が実施している環境経営度調査の上位10社(製造業)の環境コストの2001年~2005年の推移を集計し算出
以上
IBMは、IBM Corporationの商標。
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