STマイクロ、65nmプロセスによるマルチスタンダードHDDの物理層IPをサンプル出荷
STマイクロエレクトロニクスは、65nmプロセスによるマルチスタンダードHDDの物理層IPのサンプル出荷を開始
業界初の65nmプロセスによるMIPHYマクロセルを、SATAアプリケーション用システム・オン・チップに集積
STマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)は、次世代65nmプロセス技術を用いたシリアル・インタフェースMIPHY(Multi Interface PHY)物理層インタフェースIP(知的財産)の製造に業界で初めて成功したことを発表しました。STは、このマクロセルを他の機能とともに、モバイルPCおよびデスクトップPCなどをはじめとする3Gbpsと6GbpsのシリアルATA(SATA)ハード・ディスク・ドライブ(HDD)をサポートする低消費電力システム・オン・チップ(SoC)デバイスに集積するように設計しました。
65nm向けインタフェースの設計作業と検証が完了したことにより、STは今年中に65nmプロセスを用いたSoC製品を製造する準備が整いました。これらは、低消費電力とチップサイズ縮小のメリットをユーザに提供できるだけでなく、実績のあるIPにより、新製品の製品化までの時間が短縮され、新規にASICを開発するコストも低減できます。さらに、新しいマクロセルのマルチスタンダード機能(SATA Gen1、Gen2およびGen3)により、さまざまな市場に対応した、より迅速な設計検証が可能になります。また、HDDメーカーの技術リソースの最適化、コスト低減も図れると同時に大量生産におけるメリットをもたらします。
STのデータ・ストレージ部門ジェネラル・マネージャであるRoberto Fantechiは、次のようにコメントしています。「STの方針は、技術開発の最先端に立ち、クラス最高のソリューションをユーザに提供することです。今回の業界初の65nm MIPHYのリリースにより、最も急成長中のHDD分野向けに、ユーザが必要とする最適化ソリューションがまたここに提供されることになります。」
第4世代のMIPHYは、STのHDD IP製品ポートフォリオの中で実績のあるIPと革新的技術とが組み合わさった非常に重要なIPブロックです。このデバイスは、90nm PHYに対し大幅に改善されており、一世代前のIPと比較して35%のダイ・サイズ縮小と30%の消費電力低減を実現しています。イコライゼーションおよび送信受信回路のアーキテクチャをさらに改良することで、ジッタ許容範囲が拡大され、送信ジッタが低減されています。これらの利点は、携帯型およびコストを重視するデスクトップのハードディスク・ドライブ市場に直接的に利益をもたらすもので、高性能動作を最小の消費電力で実現することがシステム・メーカーにとって最も重要な差別化になります。
STは、この強化されたMIPHYおよび次世代のリード・チャネルIPを含む65nm IPのポートフォリオを、戦略的パートナーと共に推進し、密接に協力し合いその要求に迅速に対応しながら、開発を進めてきました。そして、この度これらのブロックを次世代65nm SoCに集積することを計画しています。
これらの物理層マクロセルにより、シリアライザ/デシリアライザが高速化されると共に、リンク層への20ビット幅パラレル・インタフェースが提供されます。Serial ATAアプリケーションでは、ホストやデバイスとして動作し、外部コンポーネントなしに外部信号を直接駆動できます。
このプレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます:
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2171p.html
【 STマイクロエレクトロニクスについて 】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
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ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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