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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'11.25.Mon
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2007'05.17.Thu

SICAS、世界半導体生産能力統計の2007年第1四半期(1-3月)の数値を発表

SICAS統計の2007年第1四半期(1-3月)の数値公表


 SICAS統計(世界半導体生産キャパシティ統計)の2007年第1四半期(1-3月)の数値がまとまりましたので公表致します。生産能力の数字は断りのない限り8インチウエファー換算の数字です。


【 総 括 】
 2007年第1四半期(1Q)のIC合計(MOS IC+バイポーラ)の生産能力は1892.0千枚/週で前四半期(2006年4Q)の1883.7千枚/週から+0.44%増加した。前期比伸長率は、2006 年1Qに+4.2%、2Qに+2.4%、3Qに+3.6%、4Qに+4.2%、2007年1Qに+0.4%と堅調に増加した。なお、この1Qの前年同期比伸長率は+11.1%であった。


【 概 要 】
1.生産能力
 MOS ICの第1四半期(1Q)の生産能力は、1811.8千枚/週で前四半期(2006年4Q)の1799.8千枚/週から+0.7%増加した。前年同期比伸長率は、+12.5%であった。
 1Qのミクロン別の生産能力前期比伸長率は、0.7ミクロン以上-4.0%、0.4ミクロン以上0.7ミクロン未満-4.5%、0.3ミクロン以上0.4ミクロン未満-3.1%、0.2ミクロン以上0.3ミクロン未満-5.5%、0.16ミクロン以上0.2ミクロン未満-4.0%と減少傾向がみられる一方、0.12ミクロン以上0.16ミクロン未満0.1%と伸長したのに加え、0.12ミクロン未満が6.4%と高い伸びを示した。
 SICASでは2005年1Qから0.16ミクロン未満を「0.12ミクロン以上0.16ミクロン未満」と「0.12ミクロン未満」に細分したが、1Qの0.12ミクロン以上0.16ミクロン未満は293.3千枚/週で前期比伸長率0.1%、0.12ミクロン未満は742.6千枚/週で前期比伸長率+55.3%であった。
 全体としては、特に0.12 ミクロン未満のプラス伸長が顕著であった。


2.稼働率
 ミクロン別の1Qの稼働率は、0.7ミクロン以上が81.6%(前期比±0ポイント)、0.4ミクロン以上0.7ミクロン未満が83.7%(同-0.8ポイント)、0.3ミクロン以上0.4ミクロン未満が79.9%(同-1.5ポイント)、0.2ミクロン以上0.3ミクロン未満が84.1%(同-1.9ポイント)、0.16ミクロン以上0.2ミクロン未満が78.8%(同+4.5ポイント)、0.12ミクロン以上0.16ミクロン未満が89.7%(同+1.9ポイント)、0.12ミクロン未満が93.5%(同±0ポイント)であった。この結果MOS計の稼働率は2006年4Qの87.2%から+0.5ポイント上昇して、87.7%となった。
 これにより、2005年3Q以来4四半期連続して90%以上の高稼働率を示していたものが、2006年4Qに引き続き、今期(4Q)は、若干90%を下回る結果となった。


3.ファンダリー・ウェハの生産能力
 MOS計に占めるファンダリー・ウェハの生産能力(1Q)は、229.4千枚/週であり、2006年4Qに対して前期比-0.5%の減少を示した。1Qの稼働率は、79.8%であり、2006年4Qから1.1ポイント下降した。


4.まとめ
 MOS計に占める8インチウェハの生産能力は、1031.3千枚/週であり、2006年4Qに比べ-3.0%減少した。SICASでは2004年1Qから12インチ(300mm)ウェハの統計を集計しているが、2007年1Qの生産能力は、8インチ換算で593.3千枚/週(12インチ実枚数では263.7千枚/週)と4Qから+7.0%の伸長を示し、稼働率は89.0%(前期比+4.0ポイント)であった。生産能力が高いレベルで伸張を示しているのが注目される。(諸データの詳細は別添をご参照ください。)


【 データ収集 】
 SICASに参加しているICメーカは、年4回、四半期毎に、そのIC生産能力と実投入数を地域別に委託した第三者のデータ集計機関に提出し、そこで集計された数値は最後に中央集計機関によりまとめられ、世界計の集計データとなり発表されます。
 データの秘密保持のため、会員を含むいかなる関係者(データ集計機関を除く)も、公表される「世界計のデータ」以外を知り得ない仕組みとなっています。
 参加会員は、各々自社の世界全体の生産能力と実投入数を連結ベースで把握し報告しますが、他のICメーカに生産委託している部分は含みません。生産能力・実投入数のいずれもウェハ枚数を単位とし、集計期間内の総数を週当たりの平均値に換算し「千枚/週」の単位で報告します。報告方法は、以下のとおりです。
 
(1)半導体合計=IC合計+デイスクリート合計

(2)IC合計=MOS IC+バイポーラICの体系となります。(*インチ換算にご注意ください。)
 MOS ICは、加工精度により0.7ミクロン以上、0.4ミクロン以上0.7ミクロン未満、0.3ミクロン以上0.4ミクロン未満、0.2ミクロン以上0.3ミクロン未満、0.16ミクロン以上0.2ミクロン未満、0.12ミクロン以上0.16ミクロン未満、および0.12ミクロン未満に分けて8インチウェハの枚数に換算、バイポーラICは加工精度の分類はなく、5インチウェハの枚数に換算。またMOS IC生産能力のうち8インチウェハと12インチウェハの生産能力および実投入数のデータも併せて集計。また生産能力については、1年=52週、1週=7日、1日=24時間の稼動を前提とします。


【 組織概要 】
 SICASは、世界の5業界団体(EECA、JEITA、KSIA、SIA、TSIA)(注1)の支援の下に、1994年に活動を開始し、現在世界の主要半導体メーカ41社が会員として参加しています。
 SICASの運営組織は、会員から選出された代表者で構成されており、現在、事務局はオランダに設置されています。
 SICASへの参加は任意であり、いかなる半導体メーカ(5つの支援業界団体のどれにも属さないメーカも含む)に対してもオープンです。四半期毎に公表されるSICAS統計は、参加会員だけでなく誰にでも入手可能であり、前述の5業界団体から入手できます。また、SICAS統計は、全ての過去データを含め以下のWebサイト( http://www.sicas.info/ )でご覧になることができます。
 なお、日本地域の運営組織として、SICAS Japanが1995年1月に設立され、2006年4月からは、JEITA傘下でSICAS小委員会として活動しております。
 SICAS統計は、世界のIC生産能力とその稼動実績に関する信頼に足る情報をタイムリーに提供するものであり、このような情報は、IC製造設備の急速な技術革新やIC技術に対応し、各世代毎に必要な設備投資額が増加していることなどを考えると、半導体及び関連産業にとって有用な参考情報であると考えられます。

(注1)
・EECA :European Electronic Component Manufacturers Association(欧州電子部品工業会)
・JEITA :Japan Electronics & Information Technology Industries Association(電子情報技術産業協会)
・KSIA :Korea Semiconductor Industry Association(韓国半導体産業協会)
・SIA :Semiconductor Industry Association(of the US)(米国半導体工業会)
・TSIA :Taiwan Semiconductor Industry Association(台湾半導体産業協会)

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