野村総研、OSSをレーティングした「NRIオープンソースマップ」最新版を公開
オープンソースソフトウェアをレーティングした
「NRIオープンソースマップ(2007年4月版)」を公開
~ 開発フレームワーク、システム管理ツールを新たに追加 ~
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)は、企業が今後オープンソースソフトウェア(OSS)の活用、導入を検討する際の選別基準となるように、OSSをレーティングした「NRIオープンソースマップ※1(2007年4月版)」を作成しました。
今回は、昨年8月に公開した同マップの対象である11のOSS(アプリケーションサーバおよびSOAミドルウエア)に、開発フレームワークやシステム管理ツールなどの17のOSSを新たに対象に加え、2007年4月時点の公開情報をもとに「成熟度」と「プレゼンス」の2つの軸でレーティングを行いました。
【NRIオープンソースマップ(2007年4月版)】
添付資料をご参照ください。
【 レーティング基準 】
成熟度 :プロジェクトの存続期間、コミュニティの活性度、関連ドキュメントの量・種類、リリース回数、品質など
プレゼンス ウェブサイトでの関連用語登場回数、検索サイトでのヒット数、ダウンロード数、サポートを提供しているベンダー数など
レーティングの結果、前回も高く評価された「JBoss Application Server」「Apache Tomcat」に加えて、今回新たに調査したOSSのうちの「Struts」「Spring Framework」「Hibernate」「Nagios」が、「成熟度」「プレゼンス」ともに企業システムでも十分に機能するOSSとして高いレベルにあることがわかりました。
また、今後の評価が高まることが期待できるOSSとして、高い生産性を誇るWebアプリケーション・フレームワークである「Ruby On Rails」と、Java EE5※2に対応したアプリケーションサーバ「GlassFish」およびアプリケーション・フレームワーク「JBoss Seam」の3つが挙げられます。
NRIは、今後も継続的に「NRIオープンソースマップ」を更新、公開していくとともに、レーティングの対象OSSを拡大していきたいと考えています。
※1 NRIオープンソースマップ:企業システムで採用された実績がある、あるいはNRIが注目しているOSSを、公開されている情報をもとに、関連ドキュメントの量・種類、リリース回数、品質などの「成熟度」と、ウェブサイトでの関連用語登場回数、検索サイトでのヒット数などの「プレゼンス」という2つの軸でレーティングの上でマッピングしたもの。
※2 Java EE5(Java Platform, Enterprise Edition 5):Sun Microsystems社のプログラミング言語Javaの企業システム構築のための仕様で、2006年5月16日に発表された最新版。