三菱レイヨン、拡散シート機能付きのプリズムシート「《ダイヤアート》 Cシリーズ」を発売
拡散シート機能を付与したプリズムシート《ダイヤアート(R)》Cシリーズ発売と生産設備新設について
三菱レイヨン株式会社(社長:鎌原 正直、本社:東京都港区)は、拡散シート機能を付与した液晶用プリズムシート《ダイヤアート》 Cシリーズの販売を本年6月より開始します。
また、生産工場については、従来のエムアールシー幸田(愛知県)に加え、横浜事業所に工場を新設、本年9月より本格生産を開始します。
■《ダイヤアート》 Cシリーズの特徴
これまでの当社方式のバックライトでは、高輝度化を実現するプリズムシート《ダイヤアート》 Yタイプと画面品位の向上をはかる拡散シートを導光板上に積層する必要がありました。今回、《ダイヤアート》 Yタイプに拡散シートの機能を付与することにより、拡散シート不要のプリズムシート《ダイヤアート》 Cシリーズの開発に成功しました。このことにより、バックライトの軽量化・薄型化を実現でき、部品点数の削減及びバックライトの組み立て加工が容易になり、トータルコストダウンが可能となります。
(参考)《ダイヤアート》 Yタイプの特徴
《ダイヤアート》は、従来の2枚使いを1枚使いとしたプリズムシートです。更に、2003年4月より量産・販売を開始した《ダイヤアート》 Yタイプは、輝度向上効果が高いこと(従来品比30%アップ)を特徴としており、当社独自のアクリル樹脂の精密成形技術と光学設計技術を組み合わせることにより、プリズムの形状を最適化したものです。
■プリズムシート関連工場概要
<横浜事業所 オプトマテリアル工場(新設)>
所在地:神奈川県横浜市鶴見区大黒町
生産能力:1,500万枚/年(15インチ換算)
<エムアールシー幸田(従来)>
所在地:愛知県額田郡幸田町
生産能力:4,500万枚/年(15インチ換算)
【背 景】
《ダイヤアート》の主要用途であるノートパソコン、携帯電話、ゲーム機向けの液晶ディスプレイ(LCD)の需要は現在も拡大基調にあり、今後の需要増に対応するため、生産設備を増設します。一方、トータルコスト削減を目的に、機能の複合化・部材点数削減がLCDメーカーなどより求められており、《ダイヤアート》 Cシリーズはその要求に対応したものです。
【プリズムシートとは】
LCDは、液晶自体は発光しないため、光源としてバックライトが必要です。ノートパソコンや携帯情報端末用など、概ね17インチ以下のLCDでは、コンパクトなエッジライト型のバックライトが使用されています。そして、プリズムシートは、バックライトの視認方向からの輝度を向上させるために使用されています。
【参考:Cシリーズのバックライトでの使用例(Yタイプとの比較)】
(※ 関連資料を参照してください。)