日本フードサービス協会、4月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成19年4月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成19年4月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比105.0%
客数増加、ファーストフードが全体を押し上げる
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの4月度売上状況は、前年同月比105.0%と前年を5.0%上回った。とくにファーストフード業態が2桁の売上増となり、外食市場全体を押し上げる格好となった。全体の客単価は99.4%と前年同月を若干下回ったが、客数が105.7%と大幅に増え、売上アップに結びついた。今年の4月は、昨年に比べ雨天日数が多かったものの、1月以降の大幅な客数増加傾向が同様に続いている。
既存店も来店客数が増え、売上は102.4%と前年同月を上回り、今年に入り4ヵ月連続プラスで推移している。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上が前年同月比110.4%となり、前年を大きく上回った。客単価は100.0%と前年並であったが、客数が110.4%と2桁の伸びとなった。分野別の売上では、とくに洋風と和風(牛丼など)が突出した伸びを見せ全体を牽引している。反面、持ち帰り米飯/回転寿司の分野は店舗数減で前年を割り込んだ。
■ファミリーレストランの業態では、全体の売上は99.2%と前年を0.8%下回る結果となった。客単価は100.7%と前年同月よりアップしたが、客数が98.6%と減少し、売上が落ち込んだ。分野別の売上では、洋風と和風が前年を上回ったものの、中華と焼肉が店舗数および客数の減少により前年を下回った。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は客数(101.5%)と客単価(103.3%)がアップし、前年同月比104.9%と伸長した。分野別の売上では、パブ・ビヤホールが客数減で99.4%、一方、居酒屋は店舗数増で106.7%であった。
■ディナーレストランの業態は、客単価が97.8%と下落したものの、客数は106.4%と大きく増え、売上は104.1%と前年を4.1%上回った。
■喫茶の業態は、客数103.5%、客単価も100.6%と前年同月を上回り、売上は104.2%と前年を4.2%上回った。
*以下、詳細なデータは添付資料をご参照ください。