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2024'11.26.Tue
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2007'05.28.Mon

HSBCグループ、21か国の40~79才を対象にした調査「退職後の生活」を発表

HSBCグループ、グローバルな意識調査
「退職後の生活」を発表


過去最大規模で実施された高齢者に関する調査により、60代及び70代の日本の高齢者が
日本経済に対し、1兆8,000億円超の貢献をしていることが分かった


 HSBCグループが実施した第3回目の高齢化と退職後の生活に関する過去最大規模のグローバルな年次調査、「退職後の生活」によると、高齢者は社会にとって負担となるどころか、それぞれの国で経済的・文化的に多大な貢献をしていることがわかりました。オックスフォード大学のオックスフォード・インスティチュート・オブ・エイジング(The Oxford Institute of Agening)と共に実施した「退職後の生活」調査プロジェクトは、日本人1,000名を含む、21の国及び地域に居住する40才から79才までの2万1,000人を対象としたものです。

 この調査では高齢化の進んでいる国々で介護などの問題から、高齢者が社会にとって負担となっているという通説が誤りであることが明らかになりました。
 実際には、60代及び70代の人々は、納税、ボランティア、家族の世話などを通じて国の基盤となっていることがわかりました。


◆負担ではなく貢献
 世界各地で、60代以上の大半の人々が仕事に就いています。成熟した経済では、60代の5分の1から半数の人々が仕事を続けています。発展途上にある国でさえ、60代及び70代の多くが活発に労働市場の一端を担っています。

 日本では、60代の人々の41%がパートタイムまたはフルタイムで働いており、60才以上の推定770万人がなんらかの形で雇用されています。これは、年間で111億時間の労働と1兆8,000億円超の税収に相当すると推定されます。また、60代の人々の半数以上(54%)が可能な限り働き続けることを希望しています。

 この調査では、世界で60代及び70代の人々の1/5(19%)がボランティア活動に参加しており、そのうちの半数以上(56%)、全体から見て1/6(15%)の人々が毎週半日以上をそれらの活動に費やしています。日本では60才から79才までの人々の25%がボランティア活動に参加し、年間16億時間の貢献をしています。

 またこの調査によると、先進国ではドイツを除き早期に退職する傾向が減少していることが分かりました。人々は必要に迫られてではなく、自ら働き続けることを希望しています。世界全体では、調査対象者の71%が現在仕事に就いており、早期退職よりも働き続けることを自分から望んでいます。日本では、60代の77%が働き続けることを希望しています。

 世界的に高齢者は財政面、実務面、或いは介護などまでも、受ける場合より自分が提供する場合の方が多いことが分かりました。たとえば、財政的支援を行っている人々のうち16%を占める60代、また1/3近くを占める70代が財政的に孫を支援しています。日本では、この調査実施前の6ヶ月間に友人や家族から財政支援を受けていたのは60才から79才までの人々で7%にしか過ぎませんが、財政支援を提供していた人々は26%に上りました。


◆70才が昔の50才に相当
 現在の70才の人々は、昔の世代であれば50才の時に送っていたような生活を楽しむことが可能です。60代、70代の大半の人々は自分が健康だと感じており、生活上で注意しなければならない点や人生の質という面で、40代や50代の人々との違いはほんの僅かなものです。

 先進国では、60代の3/4(75%)は健康状態が良好または非常に良好だと感じています。70代で健康な人々が最も多いのはカナダで(76%)、これに英国(73%)、米国(72%)が続きます。日本では、70代の回答者のうち58%が、健康状態は「良好」または「非常に良好」と感じていました。


以 上


注記:

●HSBCグループ
 HSBCグループの持ち株会社であるHSBCホールディングスplcは英国に本部を置いています。HSBCグループは世界で1億2,500万人を超える顧客に対してサービスを提供しております。HSBCグループは、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アメリカ大陸、中東、アフリカにまたがる82の国と地域に10,000を超える拠点を擁し、2006年12月末現在1兆8,610億米ドルの総資産を持つ世界有数の金融グループです。

●オックスフォード・インスティチュート・オブ・エイジング(The Oxford Institute of Ageing)
 2001年に設立されたオックスフォード・インスティチュート・オブ・エイジングは、オックスフォード大学社会科学部門の学際的な研究機関です。グローバル、社会、個人などのレベルで高齢化のグローバリゼーションに取り組んでいます。同研究所は、高齢化に関するリサーチを行っており、国家レベルと国際的レベルの両方で、高齢化の経済的、社会的、政治的、人口統計的意味を分析しています。同研究所はまた、企業、政策団体、マスコミ、各省庁と協働しており、高齢化の影響について提言を行っています。オックスフォード・インスティチュート・オブ・エイジングは先日、HSBCと戦略的提携を締結しました。

 この調査についての詳細は、http://www.ageingforum.orgに掲載されています。


以 上

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