トヨタ、中国の砂漠化防止緑化プロジェクトで第3期目の調印式を実施
トヨタ自動車、中国での砂漠化防止緑化プロジェクト
第3期目の調印式を実施
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、中国科学院中日科技与経済交流協会、河北省林業局、NPO地球緑化センターと共同で、中国河北省豊寧満族自治県での砂漠化防止緑化プロジェクト、日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業の第3期活動の調印式を、5月25日、北京にて行った。
同事業は、中国の首都圏近くまで拡大する砂漠化の防止に向け、2001年4月より緑化活動を行ってきたもので、第1期、第2期の計6年間でNPO地球緑化センターの協力を得ながら、約2,500ヘクタールの土地に植林を実施した。また、砂漠から緑地に回復する過程のデータ収集や、薬草・果樹の栽培等を通じた地域住民の生活と環境保護の両立への取り組みも行ってきた。トヨタはこれまでに社会貢献活動の一環として、3億円の資金提供をするなどの支援を行ってきた。
第3期活動は、植林活動を継続する一方、これまでの活動で蓄積したノウハウを有効活用し、緑化活動の定着化や、将来的に他地域に展開できる体制作りに重点をおく。具体的には、緑化技術者の育成、緑化技術の情報発信等の拠点となる「21世紀中国首都圏環境緑化交流センター」を建設し、中国での緑化活動の更なる拡大の基盤整備を行う。トヨタは第3期活動に対し、1億5千万円の資金を提供する。
また、5月26日には、河北省豊寧満族自治県の同センター建設予定地で、定礎式を行う予定である。
調印式で挨拶に立ったトヨタの稲葉良副社長は「これまでの成果を更に発展させ、緑化を担う人材育成のため、本プロジェクトをさらに4年間延長させていただき、さらなる努力をしてまいります。日中の友好発展及び砂漠化地域における植林活動のモデルとなる事を祈念します。」と語った。
トヨタはかねてより、中国で「環境保護」、「人材育成」、「交通安全」の三つの分野を中心に社会貢献活動を幅広く行ってきた。
「環境保護」分野では、今回の砂漠化防止に向けた緑化活動の他、「中国青年トヨタ環境保護賞」を設立し環境保護活動支援を実施し、「人材育成」分野では、トヨタ助学基金、清華大学公共管理学院との研究センター設立を行い、「交通安全」分野では、公安部門の協力を得て体験型安全運転講習会を実施している。今後とも、トヨタは「良き企業市民」を目指し、中国の社会発展に積極的に貢献していきたいと考えている。
日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業の概要は以下のとおり。
これまでの活動についてはこちら
http://www.toyota.co.jp/jp/social_contribution/environment/greendam.html
<ご参考> 植林前後の様子
* 関連資料 参照
以上