旭硝子、CRTガラス生産能力を約40%削減
CRTガラス生産能力の削減について
旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、2005年から3年間の中期経営計画“JIKKO-2007”の重点施策の1つとしてCRTガラス事業の収益改善を掲げ、継続的に事業縮小を実施してきていますが、今般、シンガポール及びタイのCRTガラス生産拠点において、本年6月末までに製造窯を停止することを決定しました。
CRTガラスの需要は、パソコン用、テレビ用ともにTFT液晶等へのシフトが急速に進んでいる影響を受け、2006年度の約200百万本から2007年度の約120~130百万本へと大幅に減少する見込みであり、販売数量減少に加え、販売価格下落、原燃材料費高騰などにより、当社のCRT事業の採算は悪化しています。
当社は、これまでもCRTガラスの需要減少に伴い、日本国内、インドネシア、台湾からの生産撤退等の諸施策を実行してきましたが、今後もCRTガラス需要の減少が予想されることから、今般、さらに生産体制の再編を実施することとしました。今回の再編では、シンガポール(旭テクノビジョン社、パネル製造窯:1基)及びタイ(サイアム旭テクノグラス社、パネル製造窯:1基、ファンネル製造窯:1基)での生産を全面的に停止し、当社のCRTガラス生産能力を約40%削減します。これにより当社のCRTガラス生産能力は最大であった2004年と比較し、約70%の削減となります。
当社のCRTガラス事業は、中国、韓国において、パネル及びファンネルを生産する体制となります。
以 上
*会社概要などは、添付資料をご参照ください。