トヨタ、自動車リサイクル法に基づく2006年度再資源化などの実績を発表
トヨタ、自動車リサイクル法に基づく2006年度再資源化等の実績を公表
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、自動車リサイクル法に基づく、ASR・エアバッグ類・フロン類の特定3物品の2006年度(2006年4月~2007年3月)再資源化等の実績を公表した。
自動車リサイクル法において、自動車メーカー等は特定3物品の引き取り、リサイクル・適正処理の義務を担っている。トヨタは、ASRについては豊通リサイクル(株)に、エアバッグ類およびフロン類については業界共同で設立した中間法人 自動車再資源化協力機構に業務委託し、全国における特定3物品の引き取り・リサイクルを適正かつ効率的に行っている。
その結果、トヨタの2006年度再資源化等実績は、ASRの引き取りが96万台、重量にして19万トンで、うち13万トンを再資源化した。ASR再資源化率は通年で66%となり、2010年度法定基準50%を上回るとともに、特に年後半では約71%と2015年度法定基準70%を上回る結果となった。これは、ASRリサイクル施設やリサイクル率の高い全部再資源化施設への重点投入を通じ実現したもので、車両のリサイクル実効率に換算すると通年で約94%に相当する。
さらに、エアバッグ類の引き取りは19万台(43万個)で、回収での再資源化率は94%と、法定基準85%を上回る水準を確保した。フロン類についても適正に破壊処理を行った。
なお、トヨタが特定3物品の再資源化等に要した費用総額は、社内のシステム関連費、専任人件費を含めて84億3,407万円となり、資金管理法人から払い渡しを受けたお客様からの預託金総額80億9,185万円を3億4,222万円上回った。
(各実績の詳細については別紙参照)
トヨタでは、リサイクルしやすいクルマづくりや解体方法の普及の観点から、2003年に発売したラウム以降、新型車に様々なリサイクル設計を展開しているほか、最近では独自の取り組みとして、全部再資源化に不可欠な銅部品の効率的な回収に向け、解体事業者を対象とした講習会を開催するなど、持続可能な循環型社会構築に向けて、継続的な取り組みを行ってきている。
今後も、自動車リサイクルの効率化・高度化とリサイクル設計の推進等に着実に取り組み、リサイクル実効率95%の早期達成に向けて、さらなる努力をしていく考えである。
*1.正式名称は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
*2.ASR:Automobile Shredder Residue (自動車シュレッダーダスト)
*3.全部再資源化:解体自動車を破砕処理せずに鉄鋼の原料等としてすべて電炉・転炉等に投入し再資源化する方法
*4.解体・シュレッダー工程までで再資源化される比率約83%(03/5合同審議会資料より引用)に、残りのASR比率17%とASRリサイクル率66%を乗算したものを合算して算出
以 上
*別紙詳細は添付資料をご参照ください。