アイシン精機、リクライニング昇降座いす「リク楽」を発売
リクライニング昇降座いす「リク楽」を新発売
アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市 社長:山内康仁)は、幅広座面で移乗がしやすいリクライニング昇降座いす「リク楽」を開発し、在宅介護のレンタル向けに、5月25日より全国で発売を開始しました。
この「リク楽」は、これまで業界では高価格帯にしかなかった「リクライニング機構」を、自社製品の介護ベッド用駆動部品と共有化したことで、低価格帯での提供を実現。また、抱きかかえによる移乗介助の負担を軽減して欲しいという介護現場からの声を受け、座面の幅をひじ掛けより広くした「幅広座面」を採用。ベッドなどへの移乗が座った姿勢のままで行いやすく、介助負担の軽減につながります。
これまで当社では、介護保険施行(2000年4月)を契機に、介護福祉分野で「介護労力の軽減と自立支援による生活の質向上」の発想のもと、「寝る、起きる、移乗する、移動する、くつろぐ、排泄」などの生活シーンをシステムとして支援する商品開発に取り組み、軽量電動車いす「TAO-Light II」(2003年11月)、介護ベッド「JUST BELLGRAND」(2004年12月)、ポータブルトイレ「BELLLET」(2005年3月)等を販売してきました。
今回、当社初のリクライニング昇降座いすを発売したことで、「無理のない移乗」をコンセプトに、ベッドを起点としたシステム商品の拡充が図れました。
介護保険制度下では、2007年3月に「昇降座いす」利用における判断基準が「立ち上がり支援」から「移乗支援」に改定され、これまでレンタルの対象外とされてきた要介護度が軽度な方でも利用しやすい環境となりつつあります。これを追い風に、介護ベッド、車いす、ポータブルトイレ、昇降座いすなど、様々な生活シーンに合った福祉用具の上手な組み合わせが広がり、介護者の負担軽減が図れるとともに、要介護者の自立支援につながることを期待しています。
今後も、介護の様々な生活シーンに合った商品をシステムで提供できるメーカーとしての強みを活かし、開発を推進するとともに、介護予防や元気シニアにも目を向け、「したいことを、できることに」をコンセプトとした「KeepAble(キープエイブル)」("Keep(維持する)、Able(自立)")事業を展開していきます。