フュートレック、音声翻訳関連技術の事業展開でATR-Langに資本参加
フュートレックがATR-Langへ資本参加
~ATR音声翻訳関連技術の事業展開を本格化~
株式会社フュートレック(本社:大阪市淀川区 代表取締役社長:藤木英幸 以下フュートレック)は、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(本社:「けいはんな学研都市」(京都府相楽郡精華町)代表取締役社長:畚野信義 以下ATR)の関連会社である株式会社ATR-Lang(*)(本社:「けいはんな学研都市」(京都府相楽郡精華町)代表取締役社長:袋谷丈夫)の発行株式総数の66%を取得し、連結子会社化することにいたしました。この結果、商号、本社所在地、代表等が本日をもってつぎのように変わりました。
商 号 : 株式会社ATR-Trek
本社所在地 : 神奈川県川崎市
代表取締役 : 木道 嘉之
(*)ATR-Langは、ATRの成果展開子会社である(株)ATR-Promotionsの100%出資子会社でATRの孫会社になる。
<株式取得の目的>
昨年12月のATRとの業務提携により開発を進めてまいりました音声認識技術において、それぞれの製品開発分野における強みを生かし技術面の補完を図ってまいりましたが、この度、さらなる関係の強化と相互技術の事業化を図り、技術サービス会社への発展を目指し当社は株式会社ATR-Langに資本参加を行います。
ATRとの業務提携にもとづき開発する製品の販売、サービスの展開を株式会社ATR-Trekによって推進することにより、フュートレックは音声認識関連における磐石な基礎を築き上げられる一方、ATRにとっては保有技術の事業化が促進され、研究成果の実利用の拡大、および収益還元につながるものと期待されることから、大きなシナジーがあると判断いたしました。
<株式会社ATR-Trekの主な事業内容>
1.ATR保有の特許など知的財産のライセンス販売の実現化へ
音声認識に関するATRが保有する技術と、フュートレックが保有する技術とを融合させ、音声認識技術のライセンス販売を実現します。
2.コンテンツプロバイダとしての音声翻訳サービスの実現化へ
ATRの保有する翻訳、音声合成の技術を用いた商用の翻訳サーバー・音声合成サーバーを開発し、早期のサービス提供を実現するために、サービス提供会社へサーバーの提供及び立上げ支援を行います。
3.辞書製品(音声認識向け・バックエンド向け)の開発及び開発受託
バックエンド向けの辞書を開発するとともに、海外仕様・多言語に対応した差別化・高付加価値化に向けた研究開発を推進します。
なお、ATRが保有する音声認識、翻訳、音声合成の各技術の一部は、ATRが独立行政法人情報通信研究機構(NICT)から受託したプロジェクト「大規模コーパスベース音声対話翻訳技術の研究開発」の成果です。
【音声認識技術とは】
音声認識とは、携帯端末に向かって音声で入力すると、様々な発音・声質から言葉を聞き分け、正確に判断し、語意を特定するものです。これにより想定されるサービスとして、携帯端末に話しかけるだけでサイトの検索ができたり、端末の操作が可能となったりします。分散音声認識とは、音声認識処理を一つの機械での処理ではなく、端末と本体とを分けて処理することをさします。
【音声翻訳技術とは】
音声翻訳とは、音声の認識と翻訳とを一括して行なうものであります。携帯端末に向かって音声で入力すると、センターの音声翻訳サーバーが相手言語に翻訳した結果を、端末に文字や音声で返すものです。
既に全国に張り巡らされた移動通信ネットワークを介して、ストレスのない速度で実行可能とするものです。利用者はマイクを装着することなく、手に持った自然な状態で言語の異なる者同士が端末に喋りかけるだけで翻訳が可能となります。
<株式会社国際電気通信基礎技術研究所 概要>
1.代表者:畚野信義
2.設 立:1986年3月22日
3.資本金:1億円
4.業務内容:電気通信基礎技術に関する研究開発・調査及びその成果の販売
<株式会社フュートレック 概要>
1.代表者:藤木英幸
2.設 立:2000年4月17日
3.資本金:6億7940万円
4.業務内容:携帯電話ネットワークに関するサービスの企画・提案、
及びそれを実現するためのシステム設計