積水化成品、国連規格の認定を受けた感染性物質等危険物品の輸送容器を発売
国内初、感染性物質の国連規格輸送容器の発売について
― 商品名『SECURITY PACK セキュリティパック』 ―
1)開発背景
昨今、日本国内において感染症に関連する法律「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の改正により、危険物品(病毒を移しやすい物質)の輸送取扱い方法に関心が高まり各所で盛んに論議され始めています。
また、バイオテロなどの脅威から、危険物品の取扱い規制が格段に強化されてきています。
危険物品(病毒を移しやすい物質)の輸送容器に関しては、国連(UN)が定める国際規則はありますが、現在までに国内で、この規則に準拠した認定を受け、汎用品として製造、販売するメーカーは無く、保健所をはじめ関係機関は輸入にたよらざるを得ないのが実状です。
このような背景のなか、日本国内で流通している輸入品に比べ"安価"かつ"短納期"で調達が可能な『国連規格の認定を受けた危険物輸送容器』の需要が増大してきております。
そこで、このたび他社に先んじて国内で初の認定を取得した輸送容器の上市を行います。
★国連(UN)規格
●カテゴリーA PI(パッキングインストラクション)620に準拠 (UN番号:UN2814、UN2900)
●カテゴリーB PI(パッキングインストラクション)650に準拠 (UN番号:UN3373)
★国連認定取得日…2007年4月17日
★国連規格輸送容器の発売日…2007年6月1日
2)当社の強み
(1)当社が長年発泡スチロール事業で培ってきた品温管理ならびに緩衝設計技術力により、衝撃耐性(降雨、冷凍調質後の落下・破裂)、耐圧・密閉性(冷凍域、高温域)等の国連(UN)の性能試験基準に合格しました。
(2)すべての試験項目を自社工場内の設備で実施できます。
(3)組合せ容器となる当商品のアッセンブリー作業を含めた品質管理基準のノウハウがあります。
3)当社の『SECURITY PACK セキュリティパック』
<常温対応品・冷凍対応品> 構成部材
(※ 関連資料を参照してください。)
4)国連規格を取得するための基準
(※ 関連資料を参照してください。)
5)技術面の特長
<品温管理技術>
当社独自の断熱容器設計システム(特許)を利用し、(1)海外輸送を想定した96時間以上(2)内容物管理温度-40℃以下の両条件を満足する断熱容器の基本設計をシミュレーションし、品温管理の最適構成を作り上げました。
<緩衝設計技術>
温度シミュレーション結果を基に緩衝部材の選択に移行、度重なる試験の結果、緩衝部材の最適構成(発泡スチロール、巻き段ボール、エアーキャップ、外装段ボール等)を見いだし、本容器の上市に至りました。
6)市場規模
2007年度 国内需要予測 1.8億円/年間
2007年度 国外需要予測 180億円/年間
7)販売計画
2007年度 36百万円/年間 (国内販売)
2008年度 100百万円/年間 (海外販売含む)
*1セット当たりの価格… ▼常温対応品:10,000円/2セット単位
▼冷凍対応品:15,000円/1セット
8)当社のユーザー
保健所、大学病院、一般病院、地方衛生局、検査機関
9)今後の事業展開
(1)国内での販売体制が整い次第、海外(主に中国、東南アジア)へ向けた拡販をはかります。
(1)診断用検体、臨床検体、血液、尿 等の輸送容器への応用展開をはかります。
(2)「病毒を移しやすい物質」以外の危険物用輸送容器等品種の追加をはかります。
以上
(※ <常温対応品・冷凍対応品>構成部材、国連規格を取得するための基準、画像は関連資料を参照してください。)