日本IBMとニイウス、野村証券の金融特化型グリッド基盤の構築プロジェクトを開始
野村證券の金融特化型グリッド基盤の構築プロジェクトを開始
- 日本の証券業界初の大規模金融計算グリッドシステム構築に向けた検証基盤を導入 -
日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区、社長:大歳卓麻、NYSE:IBM、以下:日本IBM)ならびにニイウス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:森直樹、以下:ニイウス)は本日、野村證券株式会社(本社:東京都中央区、執行役社長兼CEO:古賀信行、以下:野村證券)の、日本の証券会社における初の金融特化型グリッド基盤の構築プロジェクトを開始することを発表しました。
証券取引のグローバル化の動きや、取引単位の小口化、金融商品の多様化に伴い、処理データ量の急激な増加に対し、日本の証券会社をはじめとする金融機関の対応が急務になっています。加えて、金融業務においてよりリアルタイムに近い計算処理が求められるようになってきており、金融機関各社でのシステムによる対応が必要になっています。こうした世界的な金融業界の環境変化を受け、野村證券 金融経済研究所 金融工学研究センターは、今後必要となるシステムでの大量かつ高速な計算を実現するために、システムの信頼性と柔軟性を実現するブレードサーバーを用いたグリッド基盤構築の検証を開始することになりました。
第1段階として、既に4月に検証用グリッド基盤の導入を完了致しました。
今後この検証用基盤を用いて、本格導入に向けた検証を進めた上で、新しい金融商品開発のためのリアルタイムリスク計算機能など、グリッド技術の効果が期待されるシステムの開発ならびにテストを行います。なお本検証用基盤で本番システムに必要なテストや開発を2007年末までに終了し、2008年以降に順次本番システムの構築を開始する予定です。なお、現時点での本番システムの最終的な規模は未定です。
今回導入したインフラ基盤はIBMのブレードサーバー「IBM(R) BladeCenter(R) HS21」を導入し、IBMのハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)向けファイルシステム「General Parallel File System(GPFS(R))」、ジェムストーン(GemStone)社のデータ仮想化ソリューション「GemFire」、プラットフォームコンピューティング(Platform Computing)社のエンタープライズ・グリッドソリューション「Symphony」、ならびにシスコシステムズ社のInfiniBand対応スイッチ「Cisco SFS 7000シリーズ」を用いて構築しています。
日本IBMはこれらの製品を用いた金融グリッド基盤全体のデザインならびに詳細設計の支援を行うほか、IBMの米国の主要金融機関へのグリッドシステム提供実績をもとに、そのノウハウを野村證券へ提供します。ニイウスはグリッド基盤構築作業において、日本IBMとともに野村證券を支援するとともに、GemStone社の日本初かつ唯一の販売代理店として、GemStone社製品のサポートを実施します。なお、すでに米国金融機関では金融グリッド基盤を用いたシステムの事例があり、構築期間は平均で2~3年、数千台から多いところでは1万台以上のブレードサーバーを導入しています。
以 上
IBM、BladeCenter、GPFSは、IBM Corporationの商標。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標。
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ニイウス 仮想化/グリッド ソリューション:
http://www.niws.co.jp/solution/virtual/
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