EMCジャパン、モデリング・ベースの情報インフラ管理ソフトウェア「EMC Smarts」を発売
EMCジャパン、業界初のモデリング・ベースの情報インフラ管理ソフトウェア「EMC Smarts」を販売開始
2007年5月31日、東京発:
EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ナイハイゼル・エドワード(Edward J. Neiheisel))は、本日、情報インフラ管理ソフトウェアである「EMC Smarts(R)」を販売・保守代理店経由で顧客へ提供開始したことを発表しました。「EMC Smarts」は、ストレージ、IPネットワーク、サーバ、アプリケーションを垂直方向に管理し、発生した障害の根本原因分析や、その障害が与えるビジネスへの影響を自動的に分析する業界初のモデリング・ベース統合管理システムのソフトウェア製品です。
顧客は「EMC Smarts」を利用することで、障害切りわけ時間の短縮、障害対応の優先付け、SLA(ネットワークサービスの品質保証)の確実な遵守が可能になります。さらに「EMC Smarts」は、サーバ内の情報や、アプリケーション間の依存関係を独自の方法で自動検索し、ITIL(IT Infrastructure Library)の構成情報データベースであるCMDB(Configuration Management Database)に関する基礎データも提供します。また、多くの他社管理製品と連携するためのアダプターも用意しており、次世代情報インフラの統合管理システムにおける中核ソフトウェアとして位置付けることが可能です。また、「EMC Smarts」は、世界の主要なサービスプロバイダ11社がすでに採用しているほか、Global 1000企業の多くに採用され、合計3000サイト以上に導入されています。
◆情報インフラ管理ソフトウェア「EMC Smarts」の特長
1.運用管理者向けの管理ソフトウェアで、各エレメント管理者向けの既存製品に比べ、障害の原因を迅速に特定することができます。障害が与えるビジネスへの影響を即座に把握し、CIOやビジネス部門に直ちにレポートすることが可能なため、障害発生時におけるCIOの迅速な意思決定を支援します。
2.パソコンや周辺機器などの管理に関する標準規格策定団体DMTFによって規格されたCIM(Computer Integrated Manufacturing)をベースにしたモデリング技術によりトポロジーを構成し、そのトポロジーから、業界で唯一の特許技術であるCodebook Correlation Technologyが自動的に障害の根本原因を特定します。このアプローチにより、通常、障害の原因特定で必要となるエキスパートのノウハウをベースにルールを作成し、構成変更ごとに手動でルールを変更するという作業が一切不要となります。
3.障害の根本原因の特定が自動化されることにより、根本原因から派生した障害に関するエラーメッセージ、すなわち根本原因以外に起因する余分なエラーメッセージが自動的にフィルタリングされます。また、同じメッセージが何百通も出された場合でも一つのメッセージに自動的に集約することが可能です。
4.情報インフラ内で、ネットワーク機器、サーバ、アプリケーションを自動検知するとともに、アプリケーション間の依存関係およびサーバ内の情報を自動収集し、ITILのCMDBの基礎情報を提供します。
◆市場のニーズ
現在、情報インフラは、サーバ、アプリケーションなどの各レイヤー単位、ベンダー単位でのエレメント管理ツールで管理されています。このため、一度障害が発生すると各エレメント管理ツールからイベントが上がり、オペレーターだけでは対応しきれなくなるため、各エレメントを管理している担当者、全員によって障害切りわけが行われています。また、大量のイベント情報によって重要なメッセージを見落とさないよう、フィルタリングやルール化のために貴重なリソースが割かれており、その負担は、企業がシステムを拡張するに伴い、増加する一方です。さらに、来年施行される「金融商品取引法」(通称:日本版SOX法)に対応するために、ITILベースの情報インフラ管理を目指している企業にとってはSLAの遵守、ビジネス観点からの管理、早期のCMDBの構築が大きな課題となっています。「EMC Smarts」は、既存の製品に比べ、障害切りわけの時間を大幅に削減し、ビジネスインパクト分析から障害対応の優先付け、さらにCMDBの基礎データの提供を行うことで、運用管理を効率化し、日本版SOX法への効率的で円滑なスムーズな対応を支援します。
◆販売目標と販売について
当初の目標として、200社の顧客への販売導入を目指します。製品の提供は、第一弾として、販売・保守代理店契約を締結したEMCジャパンのベロシティ・パートナーである日商エレクトロニクス株式会社より、顧客へ提供していきます。尚、今後販売・保守代理店を随時拡大していく予定です。
◆販売パートナーからのエンドースメント
日商エレクトロニクス株式会社の常務執行役員 サービスプロバイダ事業本部長 大橋文雄様は、以下の通りコメントしています。「日商エレクトロニクスではSmartsをOSS基幹パーツとして位置付け、マネージドネットワークサービスを提供するキャリア通信事業者やSP事業者、ネットワークサービスを利用するエンタープライズ向けにマルチレイヤシステムの管理監視ソリューションやデータセンタ自動化ソリューションをご提供して参ります。これにより、通信事業者に負担であったOPEXの削減が図られるだけでなく、新たなサービス収入源を作ることができます」。
*EMCおよびSmartsは、米国EMCコーポレーションの登録商標または商標です。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。