インフォトレンズ、2006年中国プリンター市場規模と2011年までの予測を発表
2006年の中国プリンタ市場規模と2007年~2011年の予測を発表
●2006年中国プリンタ市場の販売台数は775万6千台で前年比7.1%増であった。
●北京オリンピック開催後の2009年以降は徐々に成長率は鈍化するが、市場拡大は継続し、2011年の販売台数は974万9千台と予測している。
●2007年~2011年の販売台数の年平均成長率は5.1%となるが、製品価格低下傾向が強く、販売金額では2010年以降マイナス成長に陥る。
株式会社インフォトレンズ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:前里慶一)は、中国国内のプリンタ市場動向および2005年~2006年の市場規模実績と今後5年間の市場予測を発表しました。これによると2006年の中国国内のプリンタ販売台数は775万6千台で、2006年の724万台から7.1%増加しています。また2007年~2011年の平均成長率は5.1%で2011年の販売台数は1,000万台の大台に迫る974万9千台に達すると予測しています。
(プリンタ製品は、ドットマトリクスプリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真プリンタ、およびプリンタベースの複合機を含みます。複写機ベースの複合機は含まれません。)
中国政府は過度の経済成長を避けるために、企業の固定資産への投資を抑制し経済調整を行っています。IT機器への投資もこの影響を受け、プリンタ市場の販売台数成長率も7.1%と、10%を切っていますが、中国国内企業の活発な生産活動からみるとこの成長率は低く思われます。 また販売金額では2005年の96億8,600万元(約1,530億円)から2006年は99億1,900万元(約1,567億円)に伸びていますが、この成長率はわずか2.4%です。これは中国国内でIT製品需要が拡大するに従って各製品ベンダー間の競争が激しくなり、プリンタ市場では特に需要が集中している低価格機の値下がり傾向が強くなってきたことが要因となっています。今後北京オリンピックや上海万博の開催が予定されており、これらの経済効果で2009年までは販売台数、金額とも一定の成長を維持しますが、2010年以降は販売台数の成長率が低下し、販売金額は価格低下傾向が継続するためにマイナス成長になると予測しています。
中国プリンタ市場を印字方式別にみると、2006年にドットマトリックスプリンタの販売台数比が全体の18.5%と日本市場と比較すると非常に高い比率で、インクジェットプリンタ(複合機を含む)が54.5%、残りの27%が電子写真プリンタです。今後は電子写真プリンタの比率が上がり、ドットマトリックスプリンタの比率が徐々に低下してくると予測されますが、出荷台数ではインクジェットプリンタが80%程度を占める日本の事情とは大きく異なっています。
今回発表した中国プリンタ市場規模と予測は以下のレポートから抜粋したものです。本レポートではプリンタ市場を印字方式別、価格帯別、ブランド別に分類し、さらに詳細な市場分析を行っています。
レポートタイトル:「2007年中国プリンタ市場動向の分析と予測」(2007年5月発行)
参考図表:2005年~2011年 中国プリンタ市場規模予測
*添付資料をご参照ください。
■株式会社インフォトレンズについて
株式会社インフォトレンズは、米国のボストンに本社を置くInfoTrends社の日本法人です。InfoTrends社は、ワールドワイドでデジタルイメージング、ドキュメントソリューション市場に特化した綿密な調査活動を展開していることでは高い評価を得ており、お客様に市場動向の分析レポートを提供し、市場コンサルティングを行っています。株式会社インフォトレンズは日本および中国をはじめとするアジア地域の調査活動を統括し、日本国内のお客様にワールドワイドレポートの販売、コンサルティングをおこなっています。
調査内容、発行レポートの詳細については以下のURL をご参照ください。
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