ノークリサーチ、2006年度のPCサーバー国内出荷調査報告を発表
2006年度 PCサーバ国内出荷調査報告
株式会社ノークリサーチ(本社東京都:代表伊嶋謙二03-5244-6691)では06年度の国内PCサーバの出荷状況を調査した。07年度の予測も併せて調査、報告している。
<06年度PCサーバ市場のポイント>
■06年度PCサーバ市場は、「成長過程の一服」状態
-台数は対前年比5.8%アップの一桁の低成長、550,220台
-金額は「価格の二極化」による相殺で、トータルでは横ばいへ
■経済環境とIT環境の見直し機運もあり「守りの投資」で鈍い新規投資
■トップNECがシェアを再び伸張。目立つHPの躍進、デルの急激な失速
■大型商談が複数あり市場の伸びを支えた。下期は大口を除くと成長が急速に鈍化
■ラック、ブレードは堅調に増加。統合化、小型化、集約化などへ動く
■07年度は「フラット成長の時代」に突入だが、高単価、高機能サーバに期待感
対象期間:(06年度実績)06年4月から07年3月
(07年度予測)07年4月から08年3月
対象メーカ:電子情報技術産業協会(JEITA)自主統計参加及び未参加メーカ
日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
対象機種:電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
調査方法:当該メーカに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
調査時期:07年5月
[06年度出荷状況]
-対前年比5.8アップの低成長、市場は550,220台へ-
06年度は対前年比5.8%アップで、550,220台市場にとどまった。過去3期連続で2桁の高い成長を示したのに対し、06年度は一桁の5.8%の成長率だ。しかも内容では超大型商談約3万台が含まれているため、それを除くと実質的な市場成長率は急速に鈍化している。業種的には製造業、流通業の中堅から大手企業を中心に情報系サーバの増設利用は相変わらず堅調だったが、金融業、証券の需要は一巡感で鈍い。
上期はNECとHPの2社で獲得した大型案件が、市場を大きく伸張させたが、一転下期は大型案件を除くと、全般的な新規導入意欲の停滞感などが目立ち始め、対前年比でみると若干のマイナスとなっている。
金額市場では、1wayタワーの低価格サーバの販売割合が高いため、平均単価の下落傾向はまだ続いている。だが一方では2Pラック型サーバ、ブレード型サーバなどの増加により極端な平均単価の下落傾向にはないが、トータルでは前年比横ばいの2,896億円となった。マルチコアやブレードなどの単価上昇の要素も見られたが、大型案件や低価格のエントリサーバ伸張による単価の下げ効果もあり、結局相殺されて、金額市場は停滞した。
*以下、詳細は添付資料をご参照ください。